事務職に役立つ資格11選!キャリアアップや就活で有利になる資格とは?

  • 2021.08.03

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事務職に就職する上で資格を取ることは必須ではありませんが、経理業務や書類作成など幅広い業務を担当する事務にとって役立つ資格はたくさんあります。
資格を持っていることで会社での評価にも繋がり、キャリアアップも狙えるでしょう。

今回は事務職への就・転職に役立つ資格を11個を厳選し、それぞれの内容や難易度、どのような場面で役立つかを解説していきます。

そもそも事務職に資格は必要?

事務職の業務内容は資料の作成・内容チェックやファイリング、データ集計や電話対応などがあります。

事務の種類によっても担当範囲が異なり、営業事務であれば契約書や請求書作成、人事事務であれば給与計算や支払い、貿易事務であれば英語での書類作成など、事務の業務内容は多岐に渡り、中には専門的な知識が必要になる場合もあります。

資格は、知識の証明であり、ないよりもあるほうが印象が良いですし差別化ポイントの1つになると言えます。

ただし中途採用の場合は、即戦力が求められる傾向が強くなるので、資格を持っていることよりも、事務職としての実務経験があるほうが優遇されるケースが多いので、その点は留意しておきましょう。

専門職へのキャリアアップも

事務職でキャリアアップをするためには専門性を身につけることが必要不可欠です。

コミュニケーション能力などのソフトスキルだけでなく、資格などのハードスキルも身につけることでより専門性が高まり、職場で昇級したり給与水準の高い企業へ転職したりすることができます。

また、単純作業はAIに置き換えられると言われている昨今、事務職で活躍するためには人間にしかできないプロフェッショナルなスキルが必要になっていくと考えられます。

事務に役立つ資格11選

日商簿記検定

簿記検定は経理や営業事務、会計事務などで役立ちます。

簿記の資格を取ることで企業の金銭の出し入れを正しく記録できるようになります。
簿記による記録のルールを知ることで、年に1度の決算などより責任の大きな業務を任せてもらえたり、企業の経理の全体像を把握することで他部署や役員に根拠を持って数字を提示できるようになったりします。

単純なデータ入力作業をする事務系人材よりも市場価値の高い人材になれることは間違いないでしょう。

日商簿記検定は簿記資格の中でもっとも歴史が長く、企業から認識されている資格であるため、持っていれば転職活動や職場での昇進において有利になります。

数字の流れを知ることは営業にもマーケティングにも必ず役立つため、今後違うキャリアに進みたい場合でも必ず役立つでしょう。転職活動で簿記スキルをアピールしたいのであれば、簿記検定2級以上を目指すことをオススメします。

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日商PC検定

事務職に汎用的に役立つ資格が日商PC検定です。
企業を支える事務職は円滑に効率よく業務を進めることが求められるため、業務に直接役立つ実践的スキルが身につくPC検定は事務にピッタリの資格だと言えます。

PC検定ではパソコンやITに関する基礎知識やソフトの操作方法についての問題が出題されます。
1級になると文書の保管・廃棄方法、文書の標準化・データベース化などを習得できるため、取得すれば経営者や事業責任者のサポート役になることもできます。

この資格は比較的難易度が低く、気軽に取得することができる一方、企業からの評価はそこまで高くありません。

就職活動を控えた学生であればITに関する基礎理解をアピールできますが、社会人であればPC検定の知識はビジネスマンとして知っておくべき知識だとみなされるため、自身の教養のために取得するというスタンスの方がいいかもしれません。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)はWordやExcelなどのスキルを証明するための資格です。

ソフトウェアを販売するマイクロオフィス社が認定する国際資格であるため知名度が高く、業務に必要なスキルを持っていることが証明できるため就活で有利になります。

MOSの試験ではExcelの関数やピボットテーブルのスキル、Wordでのビジネス文書の作成のスキルなどが問われます。
資格を取得することで確実に業務効率が上がるため、事務職を目指すのであれば必ず取るべき資格だと言えるでしょう。

事務職を目指すのであれば、汎用的なWordとExcelの2科目がでオススメですよ。

TOEIC

貿易事務や外資系企業の事務であれば英語力を証明できるTOEICがオススメです。

多くの企業はTOEICの点数で英語力を測るため、TOEICは事務職に限らず多くの社会人に人気の資格です。
貿易事務であればTOEICが600点以上あれば就活で有利になるでしょう。

近年は企業のグローバル化が進んでおり、貿易事務に限らず英語の書類を処理する機会が増えているため、英語力のある事務職員の需要は高くなっています。日系企業であってもTOEICの点数を見る企業が増えていますよ。

ビジネス文書検定

ビジネス文書検定はビジネスに使用される文章の書き方を学ぶことができる資格です。

メールや報告書などで使う文章には特有の言い回しがあり、それらを習得することで案内状や礼状をすぐに書けるようになります。例えば「〇〇させていただきたく存じます」「〇〇を拝見いたしました」などの文章です。

これらは社会人になってからなんとなく学ぶものですが、人によっては間違った文章を使い続けてしまうこともあるため一度資格としてしっかり勉強しておくことが大切です。

一般事務職はビジネス文書を書く機会が多く、ビジネス文書検定2級または1級を取得すれば就活で有利になります。ビジネス文書検定は歴史の古いワープロ検定と統合されたものですので、知名度が高く企業に認識してもらえる資格です。

ビジネス・キャリア検定

ビジネス・キャリア検定は事務職に必要な幅広い知識を得ることができる資格です。

人事や経理、それに伴う労働基準法や簿記の知識についても出題され、事務職の実践的なスキルを習得することができます。
事務だけでなく管理やマネジメントにも役立つ知識であるため、多くのビジネスパーソンに人気の資格ですよ。

ビジネス・キャリア検定は人事や経理、営業など合計8種類の分野に分かれており、目的に合った分野の試験を受けることができます。
就活で差別化したいのであれば、2級または1級を取得することをオススメします。

文書情報管理士

文書情報管理士は、帳票などの大量書類を効率よくスキャンする方法やそれらを長期保管するための法律知識などが習得できる資格です。

リモートワークが進んでいる昨今は、個人情報や書類の管理が一層重要になっているため、文書情報管理士は持っていると重宝される資格です。

この資格は公益社団法人日本文書情報マネジメント協会が認定する資格であり、自治体や公共施設が民間企業に書類書籍化を委託する際に「文書情報管理士の有資格者が在籍する企業」であることを条件にしているほど認知されている資格です。

難易度は高いですが、事務職では必ず有利になる資格だと言えます。

秘書技能検定

秘書技能検定は敬語の正しい使い方やビジネスマナーなどの社会人として知っておくべき知識が出題される資格です。

秘書になるための資格というよりは、社会人としての常識を身につけるための資格と言ったほうが正しいかもしれません。
実際に、秘書技能検定の受験者は高校生・大学生が多く、必要最低限のビジネス知識を証明するための資格です。

秘書技能検定2級以上になると、ビジネスマナーだけでなく上司の手助けをするために適切な判断をすること、急な物事に対しても先を読んで対応する力などが求められます。

難易度が低い資格であるため、社会人であれば2級以上を取得することをオススメします。

貿易実務検定

貿易事務にオススメの資格が貿易実務検定です。
貿易における関税に関する知識や、経済連携協定、自由貿易協定についての知識が問われ、貿易取引に関する実務的な知識が身につきます。

また、貿易実務検定B級以上であれば英語力も必要になるため、英語力を証明するための資格としても有効です。

社会人であれば貿易実務検定のA級を目指すことをオススメします。大手メーカーや商社へ転職を考えているのであれば、事務職に限らず取得する価値のある資格です。

社会保険労務士

社会保険労務士は、行政機関に提出する書類や申請書の代理作成、企業の労務管理や社会保険・国民年金・厚生年金保険に関する指導などを行うために必要な国家資格です。

弁護士や司法書士と並び、職務上請求権が認められている8士業の1つであるため、事務職の転職活動で有利になることは間違いありません。

社会保険労務士になるためには労働基準法をはじめとした雇用保険法や健康保険法、労務に関する一般知識などを学ぶ必要があります。

令和2年の社会保険労務士資格の合格率は6.4%と低く、難易度の高い資格であることがわかります。
資格取得を目指すのであればある程度の勉強時間を確保しなければならないことを留意しましょう。

社会保険労務士(社労士)は難しい?類似資格と比較して難易度を解説

医療事務の資格

医療事務は病院やクリニックの事務業務に役立つ資格です。

医療機関での事務業務はお客様の受付だけではなく、医療費の計算やカルテの作成、診察券の発行もおこなうため、専門知識が必要になります。

医療事務に必要な知識は入社後に学ぶことができるため、就職するために必ず資格が必要というわけではありませんが、資格があることで就職に有利になり、給料などの待遇アップが狙えます。
医療事務の資格を取るなら、もっとも知名度の高い「医療事務技能審査試験」がオススメです。

事務の資格を取得する際の注意点

資格を取ることで事務職への就活や転職活動で有利に働くケースは多いです。

しかし、闇雲に資格を取ればいいというわけではありません。

資格によっては膨大な勉強時間を要するため、取得した資格を使いこなせないと時間と労力を無駄にしてしまいます。

まずは自分の進みたい道を明確にし、やりたい仕事に合った資格を選ぶことが大切です。

資格はあくまで目標を達成するための手段です。資格を取ることが目的にならないように注意しましょう。

資格以外に身につけておくべきこと

事務系の仕事に資格が必須でない代わりに、資格を持っていなくても身につけておくべきスキルがあります。

パソコンを使った作業や言葉遣いなどのビジネスマナーは、事務の仕事に限らず社会人に必要なスキルです。資格を取るだけでなく、これらの基本的なスキルも忘れないようにしましょう。

資格を取って理想の働き方を実現しよう

事務職には資格が必要ないと思っている人も多いですが、資格によって待遇アップやキャリアアップのチャンスが広がります。

もっと高みを目指したい人にとっては、理想の職場で働くきっかけにもなるでしょう。気軽に取得できる資格もあるため、まずは自分に合った資格を探してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

すべらないキャリア編集部


「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。

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