【未経験必見】Webマーケティング業界へ転職する方法を徹底解説!

  • 2021.06.16

すべらない転職

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未経験からWebマーケティング業界への転職は可能

Webマーケティング業界は、未経験でも転職可能な職種が多いです。

未経験でも転職できる理由としては、業界の歴史がまだまだ浅く、人材が不足しているからです。

エンジニアや上流工程の企画職などはいきなり飛び込むのは難しいのですが、営業関連職や導入のためのコンサルタント職などは求人もとくに多く、未経験でもチャンスがあります。

未経験から転職する際におすすめの会社

Webマーケティング業界未経験者が最初のキャリアを築くのにおすすめな会社は、ズバリWeb広告運用会社です。

なぜなら、Web広告運用会社では多様な施策や広告商品を運用できる可能性が高いため、スキルを形成しやすいからです。

ただし、会社はなんでも良いというわけではなく、運用力の高い会社を選ぶことが大切です。

Webマーケターは市場価値が高いとされており、その理由としては「顧客から大きな予算を預かって、多様な施策を打ち、Web媒体を運用した経験」をもつ人材だからです。

そのため、予算規模が数十万という小さな顧客基盤だった場合、Web広告を深く運用できないことが多いので、キャリアアップにつながりにくいのです。

理想は1社あたりの目安が300万〜400万円の運用予算が取れる顧客基盤がある企業ですね。

Webマーケターに必要な資質・スキル

Webマーケターに必要な資質・スキルについて4つご紹介します。

未経験でWebマーケターを目指すのなら、意識するようにしましょう。

    • データ分析能力
    • 人を巻き込む力
    • 市場のニーズを読み取る力
    • 流行に敏感

データ分析能力

Webマーケターは、データ分析能力が必要不可欠です。

Webマーケティングの世界は、アクセス数やコンバージョン率など、すべての活動が数字で表されます。表面的な数字を見るだけでは「なんとなくそう」といった主観的な判断をしがちです。

しかし、世の中で起こることは、いろいろな要素が複雑に入り組み相互に作用している場合が多いです。

そのためデータ分析能力がないと「数字が意味するもの」や「数字から判断すべきこと」がわかりません。わからないと誤った施策を立てることにつながり、満足のいく結果を得ることができません。

データ分析能力を身につけるためには、分析の考え方や手順、複数の統計手法を知っておくことが大切です。

人を巻き込む力

Webマーケターは、デザイナーやエンジニアなど様々な職種の人とやり取りします。上手くコミュニケーションが図れないとトラブルの元になりかねないため、円滑にプロジェクトを進めるためには、調整力が欠かせません。

「あなたのここに期待している。一緒にがんばろう」といった声掛けをし、周囲をその気にさせるなどして周囲に上手に協力を求められる人が活躍できますね。

市場のニーズを読み取る力

根拠となる数値の分析も重要ですが、それだけではマーケティングはできません。

Webマーケターにとって大切なのは、パソコンの前にいるユーザーが求めていることや考えていることを想像する力です。

ニーズを読み取る力があってこそ、ユーザーに訴求できるWebページを作成したり施策を立てたりすることができます。

Webビジネスは顧客主導であるため、市場のニーズを読み取る力が求められます。

流行に敏感

Webマーケティング業界はIT業界の中でもとくに移り変わりが激しく、新たなサービスや技術が次々に登場しています。

移り変わりが激しい業界に対応するためには、日ごろから流行に敏感になり、情報収集することが必要です。幅広い知識を持ち、ノウハウを吸収しながら対応できる柔軟性が求められます。

SNSや業界の情報サイトをチェックし、トレンドをつかんでおきましょう。

売れっ子Webマーケターになる方法

Web業界だけでなく、IT業界全般に言えることですが、技術やビジネスモデルの移り変わりがとくに激しい業界です。

Webマーケターとして活躍するには、今の潮流を把握していなければなりません。そこで、Web業界で活躍するために知っておきたいことをご紹介します。

    • コンテンツマーケティング
    • SEO
    • ソーシャルメディアの活用
    • Web広告
    • リードナーチャリング
    • モバイル対応

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、顧客に役に立つ情報を継続的に配信することで、顧客との接点を増やし、購買を促進させるマーケティング手法です。

従来の広告手法が「企業側が伝えたい事を発信する能動的手法」であったのに対し、コンテンツマーケティングは「顧客が欲しいと思う情報を提供することで、顧客からのアクションを待つ受動的手法」です。

顧客が求める情報を提供し、顧客側からのアクションを待つというモデルのため、従来の営業手法よりも効率的に見込み顧客を見つけることができ、営業コストを削減できるという点で注目されています。

また、ニーズの高さに応じて様々な集客経路でアプローチできることも特徴です。

インターネットが発達し、顧客はいつでも情報を検索できるようになりました。企業が「顧客が知りたいこと」を自社メディアに掲載しておくと、ニーズの高い顧客は自分から検索するので、検索結果から自社メディアに流入してくれます。

ニーズが高くない顧客に対しても記事広告(他のメディアに記事に近い形で広告を打つ)やSNSによる拡散によってアプローチすることができます。

SEO

SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、検索エンジンの検索結果でWebページを上位表示させる取り組みを指します。

「見込み客が検索するキーワード」を想定し、検索エンジンで検索した時に上位表示されるようにWebページを作りこみます。

顧客がWebサイトを訪れるのは検索結果ページからであることが多いため、コンテンツマーケティングを実施する際には必須の知識となります。

検索エンジン最大手のGoogleは「ユーザーにとって有益なWebページを上位表示する」というユーザーファーストなサービスを目指し、検索エンジンの精度を向上させていますから、「ユーザーにとって価値ある情報を、ユーザーにわかりやすい形で発信していく」というコンテンツSEOの考え方が浸透しつつあります。

ソーシャルメディアの活用

ソーシャルメディアとは、個人が発信し相互作用を通じて拡散していくメディアを指します。

具体的には、Yahoo!知恵袋などのQ&A掲示板、価格.comなどの口コミ型ホームページ、Twitter・Facebookに代表されるSNSが挙げられます。

SNSを利用してユーザーと直接接点を持ったり、SNSからオウンドメディアへの流入を狙ったりなど、ソーシャルメディアをマーケティングに活用する企業が増えています。

マスメディアと違って双方向のコミュニケーションができ、個人が発信した情報が多くの人に伝わる可能性を持っています。ソーシャルメディアの発達によって、商品やお店の口コミが広まりやすくなり、消費者の行動に大きな影響を与えています。

このように、爆発的な拡散力が特徴のSNSですが、興味・関心を通じて人と人が繋がるツールのため、SNSをマーケティングに活用する際は、以下の2点が重要になります。

    1. いかにファンをつくるか
    2. いかにシェアしたい(他者に知らせたい)と思わせるか

Web広告

Web広告では、広告形式や課金方式が多様化し、広告主に対するソリューションの幅が広がっています。最近注目されている新しい広告形式をご紹介します。

ネイティブ広告

コンテンツの一部として表示される広告です。

訪れたことのあるサイトの広告が何度も現れるリターゲティング広告とは違い、広告が自然な形で表示されるため、ユーザーにストレスを与えません。

具体的には、TwitterやFacebookのフィード内に表示される広告や、記事広告が挙げられます。

DSP

DSPとは、メディアの来訪者の情報(性別、年代、嗜好性)に合った広告を表示させる仕組みです。ターゲットとなるユーザーが訪れているメディアの広告枠を自動的に買い付け、広告を配信してくれます。

ターゲットとなるユーザーに対してだけ広告を表示させるため、広告の費用対効果が高まります。

インターネットやスマートフォンの普及により、ユーザーの購買行動や情報収集が頻繁におこなわれるようになりました。それに伴って広告主の広告配信ニーズは、「マス向け」から「アプローチしたいターゲットに対してだけ」に変化しました。

そのニーズに応えるために開発されたのがDSPという仕組みです。

また、Web広告では、種類だけでなく課金方式も様々です。

インプレッション型

広告が露出した回数に応じて広告料を支払います。

アドエクスチェンジ(広告枠をインプレッションベースで取引する市場)やDSPでよく利用されます。

成果報酬型

広告から流入したユーザーが商品購入に至った時点で、広告主が一定の比率の報酬額を支払う仕組みです。

売り上げに対して広告費を支払う仕組みのため、広告主は無駄のない広告管理ができます。アフィリエイト広告で採用されています。

広告主に最適な提案ができるよう、多様化する広告の流れに乗り遅れないようにしましょう。

リードナーチャリング

リードナーチャリングとは、「見込み客を育成し顧客にする」マーケティング手法です。

見込み客に対して商品情報を提供したり、商品そのものとは直結しないお役立ち情報を発信したりして継続的にコミュニケーションをとり、商品購入へ導きます。

インターネットが当たり前のものとなり、ユーザーが主体的に情報収集し、比較することが多くなっています。

そのため、1〜2回商品ページを訪れただけで購入に至るユーザーは、少なくなっています。

1度離脱したユーザーでも、長期間にわたって接点をもつことで企業との関係を深化させ、商品購入に誘導できるため、リードナーチャリングが注目されています。

モバイル対応

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、Webサイトの画面をタッチ操作やモバイル端末の画面サイズに最適化させるニーズが高まっています。

モバイル端末に対応していないWebサイトは、スマートフォンで見ると字が小さく、押したいリンクと違う場所を押したりするなどユーザーにとって使いづらくなっています。

そこでGoogleは、モバイル端末に最適化されたWebページをスマートフォンの検索結果で上位に表示させるようにし、モバイル対応を強化しています。

スマートフォンが普及し、PCよりもスマートフォンから検索される回数が多くなりました。スマートフォンに最適化されたWebサイトを構築することは必須と言えるでしょう。

Webマーケターのキャリアパス

Webマーケターのキャリア形成を考える際は、「顧客の抱える課題に対してどのようなアプローチをとるか」という視点で考えるとよいでしょう。

具体的にキャリア形成の方向性は以下の2つがあります。

運用のプロ

1つ目は「リードを獲得したい」という短期的な顧客の課題に対して応えていく方向です。

顧客のリード獲得件数を最大化させるために、メディアの運営や広告運用、データ分析などオペレーション側を極めた専門家を目指します。

この場合はWeb広告代理店やWebコンサルティング会社で実務に携わるとよいでしょう。

上流のWebマーケティング戦略に関わる

2つ目は「経営課題を解決したい」という長期的な顧客の課題に対して応えていく方向です。経営課題解決の観点からWebマーケティング戦略を立案する業務です。

上流のWebマーケティング戦略に携わるには、総合広告代理店のデジタル部門や大手コンサルティング会社でプロジェクトメンバーとなることが必要です。

ただし、企業が転職者に求める要件が高いため、業界の未経験者がいきなり目指すには、ハードルが高いかもしれません。

転職で失敗しない企業選びのポイント

先ほども少し説明しましたが、未経験でWebマーケティング業界へ転職する場合、企業選びが重要なポイントになってきます。

企業を選ぶ際には、顧客の予算規模が大きく、運用力が高い会社かという点に着目するようにしましょう。

と言われても、正直どうやって判断すれば良いのか分からないと思います。「顧客から大きな予算をもらえる環境かどうか」を計る指標として、ホームページに掲載されているクライアント実績が役に立ちます。

具体的には、以下の2点を満たしている企業は、1社あたりの運用予算額が大きいことが予想されるため、様々な施策を運用できる可能性が高いです。

    • 会社規模が大きい顧客の実績がある
    • Web集客に注力している業界の実績がある

ちなみに、Web集客に注力している業界ですが、主にFX・クレジットカード・求人・EC・美容整形・エステなどがあげられますね。

Webマーケティングへ転職をする際の転職理由

Webマーケティング業界へ転職する際の転職理由の考え方についてもご紹介します。

転職理由を考える際には、以下の2点を盛り込むようにすると良いです。

    1. マーケティングの重要性を実感した経験
    2. Webに関する仕事に携わりたいと感じた経験

以下で、それぞれについて詳しく説明していきます。

1.マーケティングの重要性を実感した経験

営業職や販売職経験者の場合、どういう会社や人が顧客になりそうか、どのような商品・サービスを求めているか、どうすれば成約に結びつくかなど、マーケティング的な考え方を求められた経験が多くの人にあります。

そうした実体験から関心を持ち、仕事としてチャレンジしてみたいという意思につながった、と具体例を示しながら話せると良いです。

2.Webに関する仕事に携わりたいと感じた経験

今や日常生活に欠かせないWebに関する仕事に携わりたいというきっかけから転職を志すケースもあるでしょう。

ただし、こうした場合には「Web業界の中でなぜWebマーケティングなのか」という点は明確にしておくべきポイントです。

関心を持ってから調べた業界の成長性や、顧客への貢献度など、客観的な情報を踏まえて挑戦してみたい気持ちを持ったきっかけを伝えると説得力が増します。

Webマーケティングに転職をする際の志望動機

Webマーケティング業界を志す場合に押さえておきたい、志望動機のポイントについてもご紹介します。

志望動機には以下の3つのポイントを盛り込むと良いでしょう。

    1. なぜWebマーケティング業界なのか
    2. なぜその企業なのか
    3. 過去の経験をどのように活かそうと考えているか

とくに「なぜWebマーケティング業界なのか」という点は転職理由でも説明したように、実体験に紐付いているほうが説得力も高まります。

志望動機の例文

私はこれまでの営業経験を通じて、根拠のあるデータを用いて効率良く顧客へのアプローチを図る重要性を実感してきました。

独自にアンケートの実施や顧客のニーズに合わせた宣材を活用するなどマーケティング的な発想での行動をしてきましたが、それと同時にWebマーケティングツールの活用について強い関心を持つようになりました。

様々な企業を調べる中で、御社では開発から企画、販売、導入、活用に関するコンサルまで一気通貫で行い、より顧客の成果を高める体制が整っている点に魅力を感じました。

マーケティング職としての経験はありませんが、営業経験を通じて培った顧客の課題分析の力を活かして仕事に取り組んでいきたいと考えています。

このように、実体験を紐付けることに加えて、その企業にしか言えない内容を盛り込むように心がけましょう。

Webマーケティングの将来性・今後

インターネットが生活に浸透し、情報や口コミが重要視されているので、Webマーケティングの仕事はこれからも需要が高く、将来性のある職種であると言えます。

しかし、AIの発達によりWebマーケティングの仕事もAIに奪われてしまうのでは?と考えている人もいると思いますが、そんなことはありません。

なぜなら、経済学者で心理学者でもあるダニエル・カーネマンが『人間がとる行動は、直感的かつ感情的な要因によるものが大部分である』と述べているように、ユーザーの行動を誘導するWebマーケティングは「人間の感情を理解しなければ務まらない」からです。

行動を誘導する、つまり「どれだけユーザーに共感してもらえるか」は、ユーザーの感情を理解し、寄り添うことが何よりも大切なのです。

Webマーケティングの仕事は、人間の感情を理解することが大切です。しかし、AIが人間の感情を理解できるようになるまでは、まだまだ多くの時間を必要とします。

とはいえ、Webマーケティングは技術の進化スピードの早い業界です。AIの発展でWebマーケティングの仕事内容が変わったとしても、人間の感情を理解できないAIにすべての仕事を奪われることはないでしょう。

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この記事を書いた人

末永 雄大Yuta Suenaga

アクシス株式会社 代表取締役
リクルートキャリア、サイバーエージェントを経て、2012年に同社を設立。 月間40万PVを誇る転職メディア「すべらない転職」やキャリアの有料パーソナルトレーニング「マジキャリ」を通じて20代のビジネスパーソンを中心にキャリア支援を行う。

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