簿記2級の合格に必要な勉強時間は?効率的に勉強を進める6つのコツ

  • 2021.05.17

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「簿記2級ってどれくらいの勉強時間を確保すればいいの?」
「簿記2級を勉強する際のコツがあれば知っておきたい」

このようにお考えではありませんか?

本記事では、これから簿記2級を取得しようとお考えの人に向けて、

    • 簿記2級の合格に必要とされる時間の目安と合格率
    • 簿記2級の合格率を上げるために知っておきたい勉強のコツ
    • 処理速度を上げる電卓の扱い方

などを紹介していきます。

本記事を読むことで、簿記2級に合格するための道のりがハッキリと見えるようになるはずです。効率よく勉強を進め、できるだけ短い時間で試験合格を目指しましょう。

簿記2級の合格に必要な勉強時間は300時間程度

簿記2級の合格に必要とされる勉強時間は、約300時間程度だといわれています。日数にして4~6ヶ月程度です。なお、通信講座に通って合格を目指す場合は、200時間程度で、日数にしておよそ2~4ヶ月です。

とはいえ、合格に要する時間は勉強の仕方や使用する教材によって大きく変わってきます。

簿記2級の勉強方法やコツについては詳しく後述しますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

簿記1級の勉強時間は2級の2倍

簿記1級の勉強時間は、簿記2級の知識を持っている人でも、およそ500~700時間が必要だといわれています。

たくさんの勉強時間を要するのは、試験科目の多さが影響しているからでしょう。簿記2級では、「商業簿記」「工業簿記」の2つでしたが、簿記1級は「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」の4教科をクリアしなければいけません。

これだけボリュームがある試験だと、やはり1年ほどの時間をかけ、ゆっくりと知識を深めていく必要があるのです。とはいえ、問題の難しさ自体は商業高校の授業で扱われているものなので、そこまで難しいというわけではありません。

簿記1級は覚えることが多いため、地道に勉強を続けることが一番の近道になりそうです。

簿記2級の合格率は約30%程度

簿記2級の合格率は例年、全体の30%となっています。一方、3級の合格率は40%なので、2級よりも約10%程度低いです。

しかし、簿記2級はその年の問題内容によって合格率が大きく分かれる傾向にあります。

たとえば、問題の内容が難しかった年の試験の合格率は13%にとどまっているのに対し、問題内容が易しかった試験の合格率は47%にまで上がっています。

社会人が簿記2級を効率的に勉強する5つのコツ

簿記試験は、いかに効率的に勉強を進められるかがカギになります。とくに、時間に限りのある社会人の場合、効率的に勉強し、できるだけ時間を短縮することが求められるでしょう。

そこで、簿記2級を効率的に勉強するコツを5つご紹介していきます。

この5つのコツを押さえておけば、大きな時間短縮につながるだけでなく、合格率の大幅アップにもつながるでしょう。それぞれのコツについて詳しく解説していきます。

1冊のテキストを読み込む

簿記2級は、一冊のテキストを読み込み、深く理解することが重要になります。とくに社会人は1日に2時間確保できれば良いほうであるため、空き時間をいかに活用するかが合否を分けるのです。

たとえば、

    1. 厳選したテキストを素早く読む
    2. テキストの内容を記憶に定着させる
    3. さらに数回ほど読んで理解を深めていく

といった流れが理想的です。とにかく、「1冊の本を読み込んで内容の理解を完璧にする」というのを意識しましょう。

過去問を重点的に解く

厳選したテキストを読み込んで簿記への理解を深めたら、次に過去問を重点的に解いていきます。テキストを読み込んだだけで問題が解けるようになるとも限らないため、いかに過去問を解くかが重要なポイントになるのです。

過去問を解く際は、時間配分を決めて問題を解くなど、本番を想定しながらおこないましょう。

また簿記2級の試験は、前回の試験の問題と似た問題が出題される可能性が高いです。そのため、過去問に慣れておくことで、本試験で出題される問題の傾向がつかみやすくなります。

自分の苦手分野を洗い出す

過去問を解いている際は、自分の苦手分野を洗い出すことも大切です。自分の苦手な分野を知っておくことで、勉強するべき教科や問題を重点的に復習することができます。

たとえば、 計算問題でミスが多い場合は計算問題のみを重点的におこないましょう。

苦手な分野や問題を見逃さないためには、間違えた問題にチェックをつけておくなどしておくとよいです。

隙間時間やアプリを上手く活用する

社会人が 簿記2級を合格するためには、隙間時間をうまく活用することが非常に重要です。

たとえば、電車で会社に通っているという人で、30分くらいの時間があるのであれば、その時間を全て勉強に費やしましょう。1ヶ月の通勤時間があれば、およそ10時間を勉強に費やすことが可能です。

通勤時間をうまく勉強に生かすことができれば、平日の勉強は電車内だけで終わらすこともできます。そのあたりは、目安となる合格必要時間を基準にして、うまくスケジュールを立てましょう。

とはいえ、東京や大阪といった都心部の電車を利用している人の場合、「電車内が常に満員なのでとても勉強できるような環境ではない」という人もいるでしょう。

ですが、満員電車であっても入り口付近をキープすることができれば勉強は可能です。スマホを出しさえできれば勉強は十分にできます。

電卓にこだわる

電卓にこだることも重要なポイントの一つでしょう。なぜなら、本番までに使い慣れたマイ電卓を用意しておく必要があるからです。

ちなみに、スマホの電卓アプリは、スマホが通信機器とみなされるため本番では利用できません。

電卓を扱う際は、右手でメモを取りながら左手で電卓を操作すると処理速度がかなり早くなります。

電卓を扱う手とメモを取る手を同じにしてしまっている人は、試験までに修正しておくとよいでしょう。時間を短縮できれば、見直しできる時間も増えるため、合格率にも大きく影響してきます。

まとめ

この記事では、簿記2級の勉強方法や目安となる勉強時間などを紹介してきました。

簿記2級の内容は、商業学校でも扱っている内容であるため、さほど難しいということもありません。

大切なのは、スケジュール通りに勉強を進めていくことと、効率よく内容を理解していくことです。

この記事で紹介した勉強のコツを上手く活かすことができれば、スケジュール通りに勉強が進められるようになるため、合格率も大幅に上がります。はじめて簿記2級に挑むという人は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

すべらないキャリア編集部


「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。

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