公認会計士の難易度は東大並み?難易度ランキングや税理士との比較など

  • 2021.05.17

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公認会計士は国家資格の1つで、企業の健全な経営のために必要不可欠な存在です。公認会計士の業務は企業の監査からコンサルティング・税務まで多岐に渡るため学習範囲が広く、合格の難易度も高くなります。

そのため一部の限られた人しか合格できないというイメージを持っている人が多く、「詳しい内容は知らないけどなんとなく難しそう」と思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、実際は先天的な能力に関係なく、勉強さえすれば十分合格できる資格です。

今回は、公認会計士を目指している人や興味を持っている人が公認会計士の難易度を具体的にイメージできるよう、試験内容や他の資格との違いについて解説します。

公認会計士の難易度

TAC株式会社が発表しているTAC資格難易度ランキングによると、公認会計士の難易度は最難関の【星5】とされています。

日商簿記2級が【星3】、社会保険労務士が【星4】と位置付けられているため、それら以上に難しい資格であることがわかります。

公認会計士の難易度を偏差値に換算しても65〜70程度と非常に高いです。

公認会計士試験の特徴

公認会計士試験は試験科目が多く、それぞれのボリュームも大きいため、公認会計士に合格するためには1年半〜2年の学習期間が必要となります。

数ヶ月の勉強で気軽に受ける試験ではないことがわかりますよね。

一方で、公認会計士に合格するために特別な能力やセンスが必要というわけではありません。公認会計士の難易度の高さはあくまでたくさんの学習量を積む必要があることが理由です。

実際に、公認会計士の試験には電卓が持ち込めたり、試験に出てくる法律を説明した法律集が配布されたりと、卓越した暗算能力や暗記能力がなくても問題ありません。

忍耐強く学習を続けることさえできれば合格できる資格なのです。

公認会計士試験の難易度が高い理由

国家資格の中でも最難関の一つと言われる公認会計士ですが、具体的に何が難しいのかを説明できる人は少ないのではないでしょうか。

公認会計士試験が難しい理由は大きく4つありますが、どれも才能やセンスに関係なく学習量を積めばクリアできるものです。

それぞれについて解説していきます。

簿記を知っておく必要がある

公認会計士の試験範囲は多岐に渡りますが、基本となるのが簿記の知識です。とくに財務会計論と管理会計論の科目においては簿記の知識があると有利になります。

実際に、日商簿記の2級や1級に合格してから公認会計士になったという人も少なくありません。

簿記に難しいイメージを持つ人もいますが、簿記は数学のような複雑なものではなく、必要最低限の知識をつけて繰り返し練習をすればコツを掴むことができます。

簿記資格の取得に興味がある方は以下の記事も合わせてご覧ください。

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膨大な範囲をカバーする必要がある

公認会計士の最大の難関は、その膨大な試験範囲です。

短答式 財務会計論、管理会計論、監査論、企業法
論文式 会計学、監査論、企業法、租税法、選択科目(経営学、経済学、民法、統計学から1科目)

会計論と監査論、簿記、企業法は共通科目となるため、ボリュームがもっとも多くなります。

これらを網羅するためには少なくとも30冊ほどの参考書が必要になるため、合格するために2年かかるというのも納得ですよね。

公認会計士に合格するためには、長期間モチベーションを保ち続けることが重要になります。

出題される問題数が多い

公認会計士はカバー範囲が広いため、自ずと問題数も多くなります。

とくに管理会計論と租税法は時間が足りなくなる量が出題されますが、どんなに優秀な人でも全問題を解くことはほぼ不可能なように作られているため心配要りません。

大切なのは問題の取捨選択をすることです。

他の試験にも共通することですが、公認会計士試験では自分が解ける問題を見極めて優先順位を付けながら試験を進めることが重要です。それができるようになるためにも、できるだけ多くの練習問題を解く必要があります。

暗記するだけでは合格できない

試験のカバー範囲が広いと聞くと暗記する量が多いと思ってしまいがちですが、公認会計士試験では暗記力よりも応用力のほうが重要になります。

とくに計算科目に関しては、細かい内容を暗記するのではなく、内容を理解してどんな問題がきても回答できる力をつけることが合格への近道です。

逆に言えば、どれだけ教科書を暗記しても、練習問題を解かないと公認会計士に合格することは難しいでしょう。

また、公認会計士の試験では解くスピードもポイントになります。

スピードは簡単に身に付くものではないですが、日々練習すれば自然と上がるものです。速読スキルや電卓スキルなどの特別な能力は必要ありません。

公認会計士の合格率

令和2年に発表された公認会計士試験合格者調によると、令和2年の試験受験者の合格率は35.9%となっています。

これは東大の合格率とほぼ等しく、公認会計士が難しい資格であることがわかります。願書提出者を分母にすると合格率は10.1%とさらに低くなります。

公認会計士の合格者数は平成19年の4,041名をピークに平成27年の1,051人まで落ち込みましたが、その後緩やかに上昇を続け、令和2年には1,335人まで戻り合格率も上昇傾向にあります。

減少していた出願者数も平成27年を境に増加しており、令和2年には出願者数が11,742名となっています。

公認会計士に合格している人の特徴

公認会計士はどのような年代や経歴の人が合格しているのでしょうか?

公認会計士ナビによると、令和2年度の合格者は20歳〜25歳が59.9%ともっとも多く、25歳〜30歳が22.4%とその次に多くなっています。

これは大学在学中や卒業直後に公認会計士を受験する人が多いことが理由で、実際に同年度の合格者の41.6%が大学在学中に公認会計士に合格しています。

公認会計士の合格者は男性が多く、令和2年度の合格者1,335人のうち男性が1,007名、女性328名と、女性合格者は全体の24.6%となっています。

数字だけを見ると少ないように見えますが、過去13年で女性比率はもっとも高くなっており、公認会計士に挑戦する女性が増えていることがわかります。

公認会計士は取得する価値がある資格

公認会計士は景気に左右されず年収が安定しており、性別や年齢に関係なく活躍することができる資格です。

難易度は高いですが、決して最初から優秀でないといけない訳ではなく、日々コツコツ勉強をすれば必ず合格することができます。

これから国家資格を取りたいと考えている人にはオススメの資格ですよ。

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この記事を書いた人

すべらないキャリア編集部


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