目次
個人や組織の成長に生産性向上は必要不可欠です。
しかし、生産性向上を単なるコストカットだと理解している人も少なくありません。
そこで今回は生産性向上の意味や享受できる利点、個人の生産性向上のためのマインドやスキルなどを解説します。
個人や組織の生産性向上を目指したい人にとって有益な情報が満載ですのでぜひ最後まで読んでみてください。
「生産性を高める」とは
まず、生産性の意味や生産性が高まるという状態、生産性向上によってもたらされる利点について解説します。
生産性とは
生産性とは、個人や組織が投入した資源に対し、どれだけの成果を生み出せたのかという効率の程度のことをいいます。
計算式は「生み出された成果 ÷ 投資資源」です。
公益財団法人日本生産性協会では「生産性とは、生産諸要素の有効利用の度合いである」と定義されています。いずれも意味するところは同じです。
例えば、メールマーケティングを任されているのであれば、メールの送付数と返信数を限られた時間や人員でどう向上させていくのか、といった観点です。
生産性が高まるとはどういう状態か
生産性が高まるという状態は、投資した資源に対し、生み出された成果の割合が大きい状態のことをいいます。
例えば、従業員100人で1万個の商品を作れたとすると生産性は1人あたり100個です。
もし働き方を改革して同じ従業員100人で1万5,000個の商品を作れるようになったとすると生産性は1人あたり150個となるので「生産性が高まった」と表現できます。
生産性が高まるとどんな良いことがあるのか
生産性が高まると、個人の視点では以下のような良いことがあります。
- 残業時間が減る
- 評価が高くなる
- 空いた時間を活用できる
仮に、1日に100個の商品を作らないといけないという目標があったとき、生産性向上により作業時間を短縮できるので残業時間を減らせます。
残業時間が減ると企業としては残業代を支払う必要がないのでメリットがあります。そのため、個人としての評価が高まるでしょう。
また、残業せずに済んだ時間で家族と過ごしたり勉強に励んだりできます。自分らしく生きるための時間をより多く持てるわけです。
個人の生産性を高めるマインドとスキル
個人の生産性を高めるためのマインドやスキルについて解説しましょう。
生産性をコントロールする意識
生産性をコントロールする意識が重要です。
まずはムダな作業の洗い出しから始めるとよいでしょう。今まで当たり前のようにやってきた作業の中にはムダが潜んでいるかもしれません。
また、習得度に応じたフォローアップ研修や勉強会などに積極的に参加し、生産性をコントロールできるようになりましょう。
思いどおりにいかない場合にトライ&エラーを楽しむ心の余裕を
「つまらない」「やる気が出ない」などと思い、モチベーションが低いときは仕事に集中できていないものです。
思いどおりにいかないときこそトライ&エラーを楽しむ心の余裕を持ちたいところですね。
集中力が低くなるとミスが増えたり作業スピードが落ちたりすることがよくあります。反対に高い集中力を維持できると生産性向上につなげられるでしょう。
楽しむという気持ちはやる気につながります。意識的にモチベーションを上げる取り組みをしてみませんか。
手ごたえを感じないときに、違う方法を試し、トライ&エラーをし続けることが重要です。
集中力を高めるヒントが気になる方は以下の記事もご覧ください。
組織の生産性を高める視点
組織における生産性向上について解説しましょう。
つながりと処理量の可視化
組織規模はさまざまですが、組織全体の生産性を上げるためには、最終的なアウトプットを生み出すまでのつながりを可視化することが重要です。
個人間だけではなく業務間のつながりも意識しましょう。
あるべき姿の設定
あるべき姿の設定をする必要があります。
1時間あたりあるいは1人あたりにどれくらいの最終的なアウトプットを生み出したいのか明確に設定するべきです。
課題点の明確化・施策の展開
商品やサービスの質のばらつきや極端な時間の停滞などの課題を明確にしたうえで、その課題を解決するための施策を実施しましょう。
多くの組織ではムダな作業が発生しているものです。そのムダを省くのは重要なことです。
効果測定の実施
最終的に生み出したいアウトプットの目標値に達したのか、課題点は解決されたのかという観点で効果測定を実施しましょう。
PDCAサイクルを回すとよいです。
いいね!
この記事をシェアする
この記事を書いた人
すべらないキャリア編集部
「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。