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ヒートマップツールWebサイトのコンテンツ改善に使われるツールです。
ヒートマップを上手く使えば、サイトの離脱率改善やUI改善を行うことができます。
しかし、ヒートマップツールは種類が多く、どのような機能が必要でどのようにツール選定すれば良いのかわからないですよね。
今回はヒートマップツールを使うメリット・デメリット、おすすめのヒートマップツール15個を解説します。
ヒートマップツールとは
ヒートマップとは、Webサイト訪問者の行動を、色の濃淡で表現する手法のことを指します。
ヒートマップツールを使うことにより、ユーザーのクリックした箇所やマウスの動き、また滞在時間や離脱した場所までわかります。
アクセス数だけではわからないユーザーの細かな動きを見ることで、UI/UX改善に活用できます。
ヒートマップツールを使うメリット
ヒートマップツールには他の分析ツールにはないメリットがあります。ヒートマップツールを使うメリットを2つに分けて解説します。
離脱/クリックのある箇所が一目瞭然になる
ヒートマップツールを使う一番のメリットは、ユーザーが離脱する場所とクリックする場所がわかることです。
たとえアクセス数の多い記事であっても、滞在数秒で離脱してしまっては意味がありません。
逆にいえば、アクセスの多い人気記事で離脱ポイントを改善すれば、コンバージョンをより増やすことができます。
また、どんなコンテンツがよくクリックされるのかわかり、コンテンツ作成のヒントとなるでしょう。
ヒートマップをもとにUI/UX改善ができる
ヒートマップツールでマウスの動きがわかるため、ユーザーが意図する導線通りに動くのかを確かめることができます。ユーザーが意図する動きをしていない場合、サイトのUI/UX改善の余地があることがわかります。
UI/UX改善にはユーザー心理を理解することが必要不可欠ですが、一般的なアクセス分析ツールだけで分析することはなかなか難しいですよね。
ヒートマップツールによって直感的にユーザー心理を知ることができます。
ヒートマップツールの弱点
もちろんヒートマップツールではできないこともあります。ヒートマップツールの弱点は、他の分析ツールで補うようにしましょう。
1ページの情報しか見れない
ヒートマップツールでは1ページの情報しか見れないため、複数ページでどのような動きの傾向があるかなどは見ることはできません。
サイト全体のユーザー行動を分析するためには、アナリティクスツールを導入する必要があります。
結果からユーザー心理を推測しなければいけない
ヒートマップツールはユーザー行動を示してくれますが、そこからユーザー心理を予想することはマーケターの仕事です。
ヒートマップを使ったからといって簡単にユーザー心理が読める訳ではありません。ヒートマップツールを導入しただけで、上手く活用できないケースも多くあります。
ヒートマップツールを選ぶときのポイントとは
ヒートマップツールを最大限活用するために、自社のニーズに合わせてツール選定することが大切です。
ここでは、ヒートマップツールを選ぶ際の6つのポイントを解説します。
1. 自社に必要なヒートマップ機能があるか
自社の課題を明確にしてから、必要なヒートマップ機能を洗い出すことが大切です。
例えば、申し込みフォームに課題がある場合は、フォームの分析機能がついたヒートマップツールが必要ですし、集客が課題なら集客改善機能がついたヒートマップツールが必要でしょう。
2. セグメント比較機能があるか
ユーザー全員の動きを見るよりも、コンバージョンしたユーザーと離脱したユーザーの動きを比較した方が、より正確なユーザー心理を読み取ることができますよね。
ヒートマップツールによってはこのセグメント比較ができないことがあるため、この機能があるかがツール選定のポイントとなります。
3. 価格やサポート体制が適切か
価格はもちろん、サポート体制をしっかり確認することはツール選定の上でとても大切です。特にヒートマップツールは海外のツールが多く、ヘルプや問い合わせが英語でしか行えない場合もあります。
また、ヒートマップの結果をもとにコンサルティングを行ってくれる場合もあるので、必要であればチェックすることをおすすめします。
4. データの保有期間はどのくらいか
ヒートマップツールによってデータの保有期間が異なります。長期間でユーザー行動を比較したい場合は、分析できるデータ量が多いものや、データの保有期間が長いものを選ぶことをおすすめします。
5. マルチデバイス対応しているか
Webサイトのほとんどは、スマホやタブレットからのアクセスが半分以上を占めます。そのため、ヒートマップツールがマルチデバイス対応しているかどうかはツール選定の上で非常に重要です。
6. 無料トライアルから始められるか
有料のヒートマップツールを導入する際は、無料トライアルからスタートできるものを選ぶことをおすすめします。
無料期間で機能を試し、やっぱりこの機能は必要ない、このツールにはない機能が必要だ、といった発見がある場合があるため、できるだけ無料から始められるものを選びましょう。
おすすめヒートマップツール15選|特徴や料金など
ここからはおすすめのヒートマップツールをご紹介します。それぞれの基本機能や特徴、料金などを解説しているので、ぜひツール選定の参考にしてください。
Ptengine
Ptengineは直感的な管理画面を持ち、誰でもユーザー行動分析ができるヒートマップツールです。
月25,000PVまでは無料で使うことができるため、個人ブログを運用している方やサイト立ち上げ時のユーザー行動分析におすすめですよ。
有料版は月間PV数によって異なり、月額14,800円〜49,800円の金額で使用できます。有料版は全てヒートマップ利用ページが無制限となります。
User Heat
無料ヒートマップツールの中でも有名なのがUser Heatです。月間30,000PVまで無料で使うことができ、熟読エリアや離脱エリア、マウスの動きを一目で確認することができます。
使いやすいUIなのでヒートマップ初心者におすすめです。
User Insight
User Heatの有料版がUser Insightというツールです。月間30,000PVよりPVの多いWebサイトや、サイト訪問者の属性分析などより高度な機能を使いたい場合におすすめです。
User Insightは初期費用が50,000円で、月額費用が50,000円~となります。
Mouseflow
Mouseflowは日本の会社が提供するサービスであり、世界で10万社以上の導入実績があります。
無料版は月間500PVまでしか使用できませんが、離脱した人数が直感的にわかるファンネル機能や、入力フォームを分析するフォーム分析機能など、Mouseflowにしかない機能がたくさんあります。
スタータープランは月間PV10,000で月額3,250円、月間PV50,000で月額11,093円と、有料プランであっても手頃な価格で使用することができますよ。
heatmap
heatmapはリアルタイム分析ができるヒートマップツールです。海外の有名企業も導入しているツールで、なんと月間1,000,000PVまで無料で使うことができます。
有料版は月間100ドルから使用することが可能です。
注意点として、何かあったときにサポートが英語対応しかない可能性があることを留意してください。
MIERUCA HEATMAP
MIERUCA HEATMAPはスマホの集客改善にフォーカスしたヒートマップツールです。
スマホをスクロールしてどこで離脱したのかが分かったり、スマホページのどこがよく読まれているのかが分かったりと、このスマホ時代に必要な機能が揃っていますよ。
月間10,000PVまでのサイトであれば無料で使うことができ、月間100,000PVまでのサイトは登録サイト数無制限、データ閲覧可能期間180日間で、月額19,800円で使うことができます。
Clicktale
Clicktaleは操作性に優れたヒートマップツールです。サイト訪問者の行動を体験できるセッションプレイヤー機能や、コンバージョン分析機能がついており、国内外で人気の高いツールです。
月額は月額23,980円〜ですが、詳細は問い合わせて確認する必要があるようです。
SiTest
サイト訪問者の行動分析からABテスト、フォーム分析まで、様々な機能を兼ね備えるヒートマップツールがSiTestです。使いやすく、PDCAを早く回せるようになると評判ですよ。
1ヶ月間無料で試すことができ、月間100,000PVまでであれば月額50,000円で使用することができます。
crazyegg
crazyeggはサイト訪問者の分析だけでなくABテストを実施できることが特徴です。UIがわかりやすく、すぐに使いこなせるヒートマップツールですよ。
値段も良心的で、月間30,000PVまでは月額29ドルで使用することができ、月間75,000回PVまでであれば月額49ドルで使うことができます。
こちらも海外のサービスなので、サポート体制を確認することをおすすめします。
USERDIVE
USERDIVEはGoogle AnalyticsやAdobe Analytics、KARTEなどと連携することができ、ユーザー体験全体からUI/UX改善のヒントを得ることができるヒートマップツールです。
ABテスト機能もついているので、仮説検証も行うことができますよ。
金額は月間100,000PVで月額50万円と少し高めですが、サポートやコンサルもついてこの金額です。
そして、2019年からコンサル費用が別になり、ツール単体の金額は10分の1になったという情報もあるため、一度問い合わせてみることをおすすめします。
Visual Website Optimizer
Visual Website OptimizerはWebサイトのABテストツールです。
ボタンや掲載画像を変えてABテストをすることができ、ヒートマップ機能と合わせて高く的にサイトを分析することができます。
スタンダードプランは月額100,000円からですが、詳細な月額料金は月間UU数によって決まるようです。
また、日本語のサポートがわかりにくいという声もあるようなので、サポートに不安がある方は要検討のツールです。
Appsee
スマホアプリに特化したヒートマップツールがAppseeです。アプリでのタッチを可視化するタッチヒートマップ機能や、アプリ利用分析ツールを使うことができます。
アプリのUI/UX改善にぴったりのツールですよ。
料金は月額95,000円~使用することができ、初期費用は無料です。2週間の無料トライアルもできますよ。
MockingFish
MockingFishはコンバージョン改善のためのABテストやヒートマップ機能を備えたツールです。1年間無料プランを利用することができるため、サイト立ち上げ期の企業におすすめですよ。
有料版は個別見積もりとなるため、問い合わせて確認する必要があります。
UXCam
UXCamはアプリ動画に特化したヒートマップツールです。2019年に、カスタマーエクスペリエンス管理ソフトウェアのプレミアムアワード賞を受賞しており、機能性の高いツールだと言えます。
料金は、月間セッション数50,000で月額1,176,000円となります。
EmmaTools
EmmaToolsはSEO対策のためのツールで、キーワードやコンテンツ品質をもとにサイト改善の優先度をつけることができます。独自のヒートマップ機能もついており、総合的なサイト改善を行うことができますよ。
料金は月額100,000円から利用できます。
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この記事を書いた人
すべらないキャリア編集部
「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。