グロスとネットの違い|正しい計算方法やマージンとの違いを解説!

  • 2022.05.23

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マーケティングに携わるのであれば知っておきたいのが、「ネット」と「グロス」という用語です。

それぞれの意味を正しく認識しておかないと、コミュニケーションミスが発生する可能性があります。

今回は「ネット」や「グロス」、そして関連する用語である「マージン」の意味や計算方法などについて解説していきましょう。

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ネット・グロス・マージンとは

はじめに、ネット・グロス・マージンについて解説していきます。

それぞれ、混同しやすい言葉ですが、意味を理解すれば間違えることはありません。

全て関係のある言葉なので一緒に覚えてしまいましょう。

ネットの意味

ネット(net)とは広告費の原価そのもののことです。

純粋に広告にかかる費用のことで、ここに手数料は含まれていません。

一般的に、広告代理店が言う広告費とはネットのことを指しています。

グロスの意味

グロス(gross)とは広告費の原価の他に広告代理店の手数料や制作費などを加えた費用のことです。

一般的にクライアントがいう広告費とは、このグロスのことを指しています。

最終的にクライアントが広告代理店に支払う費用です。

マージンの意味

マージン(margin)は、ネットやグロスと一緒に理解しておきたい言葉で、広告代理店に支払う手数料のことです。

日本語だと「利ざや」や「売上総利益」という意味を持ち、販売価格から原価を引いた粗利のことを指しています。

ネットにマージンを加えた金額がグロスです。

3つは関係した言葉ですので、関連付けて理解しておきましょう。

ネット・グロス・マージンの計算方法

ここからは、具体的なネットやグロス、マージンの計算方法を解説していきましょう。

広告代理店に依頼していた広告費と手数料が以下の通りだったとします。

    • 広告費:100万円(税抜)
    • 手数料率:20%
グロスの計算式

この場合、請求金額の計算は、「広告費100万円(税抜)+手数料20万円(広告費×20%)=合計額120万円(税抜)」となります。

ネット建て取引とグロス建て取引の違いと注意点

マーケティング業界にて最終的に支払われる料金はグロスです。

しかし、この支払う料金が「ネット建て取引」なのか、「グロス建て取引」なのかによって広告代理店が受け取るマージンが大きく異なります。

本項では、ネット建て取引とグロス建て取引の違いと、取引をする際の注意点について解説していきましょう。

ネット建て取引

ネット建て取引

ネット建て取引とは、ネットに対して、マージンをかける取引方法です。

広告費が80万円(税込)、手数料率が20%だった場合、
「ネット80万円(広告費)+マージン16万円(広告費80万円×20%)=グロス96万円(合計額)」の式で計算します。

グロス建て取引

グロス建て取引とは、グロスの金額に対してマージンをかける取引方法です。

グロス建て取引

広告費が80万円(税込)、手数料率が20%だった場合、
「グロス100万円(合計) - マージン20万円(グロス×20%)=ネット80万円(広告費)」の式で、逆算して広告費を導き出します。

取引における注意点

従来、マーケティング業界ではグロス建て取引のほうが主流とされていましたが、近年では外資系会社のスタンダードであるネット建て取引が徐々に増えています。

しかし、現在でも新聞広告や雑誌広告などの媒体では、グロス建て取引を導入していることも多いです。

その上で注意して欲しいのが、「ネット建て取引とグロス建て取引のどちらを採用しているか」という点になります。

ネット建て取引とグロス建て取引の図の例を見ると、合計額に4万円の差が生じているのがみて取れるでしょう。

4万円であれば、あまり大差ないと考える人もいるかもしれませんが、これが広告費1,000万円などの大きな規模になってくると、40万円の差が生じることになるため、請求額に大きな金額の差が出てきます。

そのため、広告を出す際には、どちらの取引が導入されていて、グロスの金額がいくらになるのかをしっかりと確認するようにすることが大切です。

広告媒体の費用と相場

ここまで、「ネット」や「グロス」について解説してきましたが、最後に実際に広告媒体を出す場合はどれぐらいの相場になるのかについて解説していきます。

ここで紹介するのは広告自体の相場になるため、代理店を活用する場合には、代理店の仲介手数料を「ネット建て取引」「グロス建て取引」に当てはめて、合計の費用を計算してみてください。

新聞広告

新聞広告は、「全ページ」「全5段」「突出」の3つのサイズの広告に分けられていて、1回掲載あたりの定価は以下の通りです。

・読売新聞

スペース サイズ 左右×天地(cm) 1回掲載あたりの定価(税別)
全ページ 37.9×51.0 47,910,000円
全5段 37.9×16.75 17,640,000円
突出(2U) 4.5×8.2 1,647,000円

・朝日新聞

スペース サイズ 左右×天地(cm) 1回掲載あたりの定価(税別)
全ページ 38.2×51.4 39,855,000円
全5段 38.2×17.0 15,355,000円
突出(2U) 5.0×8.3 1,300,000円

・毎日新聞

スペース サイズ 左右×天地(cm) 1回掲載あたりの定価(税別)
全ページ 38.0×51.1 25,920,000円
全5段 38.0×16.8 9,595,000円
突出 5.25×6.6 1,092,000円

新聞広告は、ビジネスマンを中心に多くの人に読まれているため、ターゲットを絞りつつより多くの人に広告を出したい広告主に活用されています。

参考:広告ダイレクト 新聞広告

雑誌広告

雑誌広告は、年代や性別などターゲットを絞って掲載したい場合に効果的な広告になります。

週刊誌・ファッション誌・ビジネス誌・生活誌など、趣味や目的に応じてターゲットが明確になっているため、ToCのサービスの場合は相性が良いです。

・男性総合誌

雑誌名 スペース 1回掲載あたりの定価(税別)
週刊プレイボーイ 4c1p(カラー1ページ) 1,850,000円
週刊SPA! 4c1p(カラー1ページ) 1,400,000円

・ビジネス、マナー誌

雑誌名 スペース 1回掲載あたりの定価(税別)
週刊ダイヤモンド 4c1p(カラー1ページ) 1,300,000円
日経ビジネス 4c1p(カラー1ページ) 2,520,000円

・女性週刊誌

雑誌名 スペース 1回掲載あたりの定価(税別)
女性自身 4c1p(カラー1ページ) 2,400,000円

・女性ティーンズ誌

雑誌名 スペース 1回掲載あたりの定価(税別)
Seventeen 4c1p(カラー1ページ) 1,200,000円

・女性ヤング誌

雑誌名 スペース 1回掲載あたりの定価(税別)
non-no 4c1p(カラー1ページ) 2,200,000円

・生活実用情報誌

雑誌名 スペース 1回掲載あたりの定価(税別)
オレンジページ 4c1p(カラー1ページ) 2,500,000円

雑誌は、4c1pで80万円以上が相場で、雑誌の発行数や認知度によって金額が大きく変わってきます。

参考:広告ダイレクト 雑誌広告

テレビ広告

CMなどのテレビ広告は、映像や音声での情報発信なので、拡散性が高く、企業のブランディングや商品の認知・イベントの告知などで活用されていることが多いです。

エリア 放送局名 料金目安(税別) ※15秒CM
北海道エリア 札幌テレビ放送・北海道放送・北海道文化放送・北海道テレビ・テレビ北海道 40,000円〜65,000円
関東エリア(地上波) 日本テレビ・TBSテレビ・フジテレビジョン・テレビ朝日・テレビ東京 300,000円~1,000,000円
関東エリア(独立局) 東京MXテレビ・テレビ神奈川・千葉テレビ・テレビ埼玉・とちぎテレビ・群馬テレビ 25,000円〜40,000円
東海エリア(地上波) 中京テレビ・中部日本放送・東海テレビ・名古屋テレビ・テレビ愛知 40,000円~125,000円
東海エリア(独立局) 岐阜放送・三重テレビ 15,000円~25,000円
関西エリア(地上波) 読売テレビ・毎日放送・関西テレビ・朝日放送・テレビ大阪 40,000円~250,000円
関西エリア(独立局) サンテレビ・KBS京都・びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山 15,000円~45,000円
全国 BS各局 50,000円~100,000円

テレビ広告は、時間帯やエリアによって視聴者が変わってくるため、地域・時間帯でターゲットを明確にする必要があるため注意が必要でしょう。

参考:広告ダイレクト テレビCM

電車広告

電車広告は、外出中や通勤中にも見かける頻度の高い広告のため、幅広いターゲットに対して広告を出す際に有効です。

広告の種類も、「駅内ポスター」「中吊りポスター」「窓上ポスター」などに分かれています。

・JR駅ポスター料金 一覧

駅名 駅等級 B0掲載料 B1掲載料 B2掲載料
大崎 B 56,000円 28,000円 14,000円
東京 A 76,000円 38,000円 19,000円
渋谷 S 84,000円 42,000円 21,000円

※B0=W1456mm × H1030mm B1=W728mm × H1030mm B2=W515mm × H728mm

・東京メトロ 中吊りポスター

路線名 期間 枚数 サイズ 料金
銀座線 2日 or 3日 1600枚 B3 1,285,000円
日比谷線 2日 or 3日 1350枚 B3 710,000円

・東京メトロ 窓上ポスター

路線名 期間 枚数 サイズ 料金
銀座線 1ヶ月 290枚 インターサイズ 2,050,000円
日比谷線 1ヶ月 380枚 インターサイズ 1,110,000円

※B3=H515mm × W364 インターサイズ=H280mm×W515mm

電車広告の料金は、掲載場所や種類によって料金が大きく変わってきます。

また、路線や駅によっても内容が変化していくため、詳細を確認した上で予算と照らし合わせて検討する必要があるでしょう。

参考:株式会社エキスプレス広告社 JR東日本:中吊りポスター料金表

Web/インターネット広告

現代において、先述のようなアナログ広告と併せて活用されているのが、Webやインターネットといったデジタル広告です。

デジタル広告は、以下のような課金方式で分けられているため、媒体や課金方式によって予算が大きく変わってきます。

・デジタル広告 課金方式

    • クリック課金(CPC):ユーザーが広告をクリックした際に課金される方式
    • インプレッション課金(CPM):広告の表示回数に応じて課金される方式
    • エンゲージメント課金(CPE):広告に対してユーザーが特定の行動したタイミングで広告費が発生する方式
    • 視聴課金(CPV):動画広告を一定時間視聴されると課金される方式
    • 成果報酬課金(PPA):広告配信時に設定した目標を達成した際に課金される方式
    • 掲載期間保証型課金(CPD):広告の掲載期間に応じて広告費が発生する方式
    • 配信数型課金:広告の配信数に応じて費用が発生する方式

デジタル広告 相場一覧

広告種類 課金方式 相場 媒体
リスティング広告 クリック課金 ・予算:20万円〜50万円程度
※予算・クリック数次第で変動
-参考価格:10円〜500円 / 1クリック
Google広告・Yahoo!広告
ディスプレイ広告 インプレッション課金・クリック課金 ・予算:20〜50万円程度
※予算・クリック数次第で変動
-参考価格:50円〜100円 / 1クリック
Google広告・Yahoo!広告・YouTube広告
アフィリエイト広告 成果報酬課金 ・予算: 5万円〜
※CVによって成果報酬が加算
A8.net・バリューコマース etc../td>
SNS広告 インプレッション課金・エンゲージメント課金・クリック課金・視聴課金 ・予算:5万円〜 
※予算は自由に決めることが可能
-参考価格:1円〜200円/1CPE
Facebook広告・Twitter広告・Instagram広告
動画広告 視聴課金 ・予算:5万円〜
-参考価格:3円〜20円 / 1回
youtube広告
メール広告 配信数型課金 ・予算:5万円〜
※配信件数により金額の変動あり
-参考価格:5円〜40円 / 1通
Demail・メッセージF

予算はアナログ広告に比べて、金額設定が低く、自由度も高いため低額での広告運用をしたい場合には、デジタル広告がオススメです。

また、デジタル広告の課金方式は媒体によって詳細が変わってくるため、利用する際には媒体に問い合わせて確認するようにしましょう。

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この記事を書いた人

すべらないキャリア編集部


「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。

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