グロスとネットの違いとは?計算方法やマージンとの違いを解説!

  • 2020.10.19

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マーケティングに携わるのなら知っておきたいのが「ネット」と「グロス」です。

それぞれを正しく認識しておかないとコミュニケーションミスが発生する場合があります。

今回はネットやグロス、マージンの意味や計算方法、事例などを解説します。

ネット、グロス、マージンとは

まずは、ネット、グロス、マージンの意味をそれぞれ解説します。

混同しやすい言葉ですが、正しく理解しておきましょう。

ネットの意味

ネットとは広告費の原価そのもののことです。

純粋に広告にかかる費用のことで、手数料は含まれていません。

一般的に、広告代理店が言う広告費とはネットのことを指しています。

グロスの意味

グロスとは広告費の原価の他に広告代理店の手数料や制作費などを加えた費用のことです。

一般的にクライアントがいう広告費とはグロスのことを指しています。

最終的にクライアントが広告代理店に支払う費用です。

マージンの意味

マージンは、ネットやグロスと一緒に理解しておきたい言葉です。

マージンとは、広告代理店に支払う手数料のことをいいます。

日本語だと「利ざや」や「売上総利益」という意味を持ちます。販売価格から原価を引いた粗利のことです。

ネットにマージンを加えた金額がグロスです。3つは関係した言葉ですので、関連付けて理解しておきましょう。

様々なシーンで使われるネットとグロス

ネットやグロスはさまざまなシーンで使用されます。

ここでは、3通りの使用例についてご紹介していきます。

それぞれについて詳しく解説していきます。

ビジネスで使われるネットとグロス

Amazonや楽天などのECサイトにネットやグロスは深く関わっています。

商品が売れるとECサイト運営会社を介して代金が出品者の元に入りますが、この際にECサイト運営会社から手数料が引かれます。

出品者にとってみると、グロスから商品の原価分であるネットを差し引いた金額が利益となるわけです。

マーケティングにおけるネットとグロス

次にマーケティングにおけるネットとグロスをご紹介します。

まず、1件のコンバージョン獲得にかかったコストを考える際、ネットとグロスの両面を考慮する必要があります。

例えば、10件のコンバージョン獲得にかかるネットが800円、グロスが1,000円だったとしましょう。その場合、1件あたりで考えるとネットは80円、グロスは100円です。

仮に、1件のコンバージョン獲得にかかるコスト(Cost Per Action)の目標が90円の場合、ネットで考えるかグロスで考えるかによって、目標達成可否が変わってきます。

手数料であるマージンを支払わずに自社で広告運用をおこなった場合でも人件費の考慮が必要です。

社内で人員を確保するコストを考えると、代理店に任せたほうが利益が出る場合もあります。

ゴルフでのネットとグロス

ゴルフにおけるグロスとは、1~19番ホールのアウト・インの数字を足したものを指します。

ハンディキャップがあってもその数字は引きません。ハンディキャップを引かないそのままの数字です。

一方、ネットは、グロスからハンディキャップを引いた数字のことをいいます。

例えば、100でラウンドした場合、ハンディキャップが10なら、グロスが100でネットが90です。グロスとネットで数字が変わってくるわけです。

ネット、グロス、マージンの計算方法

ここからは、具体的なネットやグロス、マージンの計算方法を解説します。

仮に、広告代理店からインターネット広告に関して以下のような請求が来たとしましょう。

    • 手数料率20%
    • 請求金額120万円(税抜)

この場合、請求金額(税抜)の120万円がトータルの費用のグロスです。

そして「広告費用 + 広告費用×20% = 120万円」という計算が成り立つので、ネットは100万円でマージンが20万となります。

ネット建て取引とグロス建て取引

マーケティング業界にて最終的に支払われる料金はグロスです。

しかし、この支払う料金がネット建て取引なのか、グロス建て取引なのかによって広告代理店が受け取るマージンが大きく異なります。

例えば、ネットで80万円の案件があってそのマージンが20%だったとしましょう。

ネット建て取引の場合はネット80万円に対してマージンをかけるのでグロスで96万円、マージンが16万円、ネットが80万円となります。

一方、グロス建て取引の場合は、ネットが80万円(グロスの80%が80万円)になるよう計算するので、グロスで100万円、マージンが20万円、ネットが80万円です。

広告代理店からすると、マージンに4万円の差が生じています。案件の規模が大きくなればなるほど、重要なポイントとなるわけです。

従来、マーケティング業界ではグロス建て取引のほうが主流とされていました。

しかし、近年では外資系会社のスタンダードであるネット建て取引が徐々に増えつつあります。

とりわけ、インターネット広告業界においてはネット建て取引が主流です。

ネット建て取引の場合、新聞などメディア広告枠を持つ会社が広告主に対して本来の広告掲載費用を提示してから、広告代理店の付加価値に対する費用や必要経費を請求します。

グロス建て取引よりもネット建て取引のほうが不透明な部分がなくなり、分かりやすいのが特徴です。

広告媒体ごとの事例4選

広告を出稿できる媒体としては、新聞や雑誌、テレビ、インターネットなどが挙げられます。

どのくらいの費用で広告を出せるのか、その事例を4つご紹介しましょう。

それぞれについて詳しく解説していきます。

新聞広告

全国紙新聞広告の場合、1/3ページにあたる5段広告は、ネット815.5万円・グロス959.5万円・マージン144万円(15%)が目安となっています。

雑誌広告

全国展開している雑誌広告の場合、カラーの1ページにあたる4C1Pは、ネット136万円・グロス170万円・マージン34万円(20%)あたりです。

テレビ広告

大きな影響力のあるテレビ広告の場合、スポットCM15秒は、ネット63.75万円・グロス75万円・マージン11.25万円(15%)あたりとされています。

インターネット広告

近年の成長が著しいインターネット広告の場合、リスティング広告は、ネット42.5万円・グロス50万円・マージン7.5万円(15%)ほどが多いです。

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この記事を書いた人

すべらないキャリア編集部


「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。

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