目次
ホワイト企業に入社したい!と思う方は多いですよね?
では、ホワイト企業とはなにか、その定義を考えたことはありますか?
今回はホワイト企業の定義やホワイト企業のおすすめを紹介します。
ホワイト企業とは何かを具体的に知ることができるだけでなく、転職の際に役立つ会社の具体的な選考基準、ホワイト企業に転職するために気をつけるべきポイントも見ていきましょう。
ホワイト企業とは?
「ホワイト企業に入社したい」といいますが、実は「ホワイト企業」に明確な定義があるわけではありません。
そのため、ブラック企業の裏返しの企業=ホワイト企業と定義して、ホワイト企業の特徴を考えてみましょう。
まず、ブラック企業の特徴としては以下のものが挙げられます。
- 激務。深夜残業や休日出勤が常態化している
- 上司や同僚のハラスメント行為が横行
- 業務内容や成果に対して給与が極端に低い
- 法令遵守されていない(例:残業代不払いなど)
とすると、ホワイト企業の特徴は以下のように考えられるのではないでしょうか?
- 残業が少なく、効率的に仕事が終わる
- 上司や同僚が穏やかで人間関係が良好
- 業務内容や成果に対して給与が業界水準以上
- 法令遵守されている
とはいえ、これらはあくまで一般論で、人によって重視するポイントは異なるはずです。
自分にとってのホワイト企業とはどんなものなのか、自分なりに定義し、その基準に当てはまる企業を探すことが重要です。
転職エージェントが教えるホワイト企業3社
とはいえ、基準や参考になる事例が欲しいですよね。
ここでは実際に世間一般でホワイト企業といえる企業を3社紹介します。
業界の仕組みや企業のビジネスモデル上、ホワイト企業的な働き方を実現できている会社であり、具体的にホワイト企業とはどのようなものかイメージしやすくなると思います。
この企業に入ることをおすすめしているわけではなく、あくまで具体的イメージを持ってもらうこと、今後の企業選定の参考にすることを目的としています。
おすすめホワイト企業1:中興化成工業
「中興化成工業」は世界トップの化学系加工メーカーで、知る人ぞ知る優良企業です。
「参入障壁が高く、利益率が高い」ニッチな業界のため、競合も少なく安定して高い利益を上げられる環境といえます。
そのため、忙しさからくる残業や職場のギスギスした雰囲気が起こりづらく、儲かっている会社なので給与レンジも悪くないといえます。
中興化成工業のように「聞いたことはないけど実はホワイト企業」という会社も数多くあるのです。
転職活動ではどうしてもネームバリュー、名前が知られてるかどうかに目が行きがちですが、名前で判断するのではなくその中身、つまり「企業のビジネスモデル」に注目してみるとこれまで出会ったことのないホワイト企業に出会うことができるかもしれません。
おすすめホワイト企業2:サイボウズ
2つ目にご紹介するのは「サイボウズ」です。
ご存知の方も多いと思いますが、サイボウズは自社プロダクト×サブスクリプション課金モデルのSaaS企業です。
サイボウズのホワイト企業ポイントはビジネスモデルと安定した経営基盤にあります。
受託開発や代理店モデルと違い、自社製品を取り扱うので利益率が高くなりやすく、納期・締め切りに追われにくいのでハードワークになりにくいという特徴があります。
加えて、サブスクリプションモデルそ採用しているため、単発での莫大な利益こそないものの継続して売上が積み重なっていきます。
毎月売り上げを0から作る必要がないため収益も安定しやすく、儲かりやすい企業体質といえます。
さらに、サイボウズは早い段階から副業やリモートワークを導入するなど、会社に縛られずにある程度の自由と裁量をもって働きやすい会社と言えます。
IT企業というとどうしても忙しいイメージが強いですが、先入観を持たずにその中身、つまりビジネスモデルを見てからホワイト企業かブラック企業か判断するとよいでしょう。
おすすめホワイト企業3:東京電力
最後にご紹介するのは「東京電力」です。
東京電力は市場独占、参入障壁が高いことから利益率も高くなっています。
国から特別な権利を与えられて市場を独占することができる金融や鉄道、インフラ系事業は既得権益化しやすく競争が少ないため、参入障壁も利益率も高くなる傾向にあります。
最近は電力自由化でライバルは増えているものの、電力の大元である発電施設を持っている電力会社は安定したビジネス展開が可能です。
東北電力というとどうしても東日本大震災の時に話題になったことを思い出し、ブラック企業というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それはあくまで一時的な出来事であり、長い目で見るとホワイト企業という事ができます。
ホワイト企業への転職で注意すべきポイント
では、実際に上記でご紹介したようなホワイト企業に入社したい、転職したい!と思った場合にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
ホワイト企業を選ぶポイントを最後にご説明していきますね。
ホワイト企業の定義を全部クリアしている企業はほとんどない
ホワイト企業の定義はいくつかありましたが、1つの企業で全ての「ホワイト企業の定義」をクリアしているといったことはほとんどありません。
1つだけホワイト企業の定義を満たしているという企業はそれなりにあるかもしれませんが、欲張って全てクリアしている企業に入りたいというのは無謀と言えるでしょう。
いくつかある「ホワイト企業の定義」の中でも自分の中で優先順位を付けておくことをおすすめします。
いくつかあるホワイト企業の定義の中でも「絶対に満たしておきたい項目」「最悪妥協してもいい項目」をリストアップしておくとスムーズに転職先を決められるでしょう。
実務経験やスキルは重要視される
当然ですが、ホワイト企業と言えども中途採用においては即戦力で活躍できる人材を求めていることがほとんどです。
ホワイト企業は働いている社員の満足度が高いことから離職率も低い、けれども入社を希望している人が多くいるために倍率が高くなりやすく、ホワイト企業への転職はかなり厳しい戦いとなることを覚悟しなければなりません。
募集要項にあるような必要なスキル・経験を積んだうえで、しっかりと選考対策をして臨みましょう。
各社ごとの面接でみられるポイントや質問事項などをうえで、面接対策を実施してくれる転職エージェントなどを利用すると選考通過率をあげられる可能性があるので利用を検討してみてください。
ホワイト企業=必ず幸せではない
ホワイト企業への転職で一番重要になる部分ですが、ホワイト企業に転職したからといって必ずしも幸せになれるとは限りません。
ホワイト企業といえども誰にとってもいい会社、働きがいがある会社という意味ではありません。
いくら周りがホワイト企業だといってもホワイト企業ゆえの窮屈さを感じる人も、残業がないことから残業代が稼げないと感じる人もいるでしょう。
幸せになりたいからホワイト企業と安直に考えるのではなく、あくまで自分の軸にあった会社や仕事を選ぶ方が現実的でかつ自分にとっての幸せの近道と言えるでしょう。
こちらの記事で幸せに働くためのヒントをお話しています。合わせてご覧ください。
まとめ
ホワイト企業の定義や実際のホワイト企業の例からホワイト企業の共通点があることがわかりました。
- 市場を独占できて、他社の参入障壁が高い
- 利益率が高いビジネスモデル
ホワイト企業を探したい場合には、これらの視点を参考に探すことをおすすめします。
しかし、ホワイト企業に行けば幸せになれるとは限りません。
「自分の軸に正直に生きる」ということを大切にした上で自分のキャリアの軸は何かを見直し整理してみましょう。
見直し整理した結果転職してホワイト企業を目指すか、今の会社に残るべきか考えるといいといえます。
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この記事を書いた人
末永 雄大Yuta Suenaga
リクルートキャリア、サイバーエージェントを経て、2012年に同社を設立。 月間40万PVを誇る転職メディア「すべらない転職」やキャリアの有料パーソナルトレーニング「マジキャリ」を通じて20代のビジネスパーソンを中心にキャリア支援を行う。