転職成功のカギは資格よりもスキルで決まる!見につけるべきスキル3つ

  • 2021.10.12

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転職活動を行う上でなにかしら資格があった方が有利と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

理想的なキャリアのため、未経験の仕事に挑戦するために転職活動の前に資格取得勉強をしている人は少なくないと思います。

しかし、資格は転職活動の多くの場面では参考程度にしかならずあまり評価されないということも実は多く、転職前に資格取得するために勉強した何百時間が無駄になってしまうこともあります。

資格よりも実務経験が重視される

もちろん税理士などのように資格がないと業務ができない仕事についてはその資格が高く評価されることもありますが、それ以外の資格ではほとんど評価されない場合も多いです

企業にとって資格の有無よりも即戦力、業務に対する知識や経験が大事だからです。

未経験の仕事には挑戦できない?!

ここまでの話ですと、つまり経験がないと、未経験職種への挑戦は不可能なのか、と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。

ですが実際は、企業が求めている「経験」は「関連した実務経験」で十分であり、採用条件における「経験」とはなにも全く同じ仕事の経験を求めているのではありません。

例えば未経験で人事をやりたいと考えていても全くの未経験では採用されません。

しかし、ここで未経験で採用されやすい人材紹介営業職に挑戦し、人材紹介×法人営業の実務経験を積んだ場合、採用業務についての知識と営業として案件獲得してきたこれまでの経験が評価され、希望していた人事に転職できる可能性が高まります。

つまり、未経験の仕事に挑戦しようと思った場合は未経験の仕事に関する資格をとるよりも、その職業に関係する実務経験を身に着けたほうが近道と言えます。

転職で評価されるスキルとは?

スキルとは2種類あり、大きく分けてテクニカルスキルポータブルスキルがあります。

    • テクニカルスキル: 実務経験。特定の業務に紐づく経験やスキル
    • ポータブルスキル: 特定の業務に紐付かないスキル

例として、テクニカルスキルは営業における商材知識やセールススキル、経理や人事業務に関する知識のようなもの、ポータブルスキルはビジネスマナーや論理的思考力、数値分析力、チームをまとめる力やプロジェクトを管理推進する力などです。

転職には「ポータブルスキル」がカギ

転職においてスキルを身につける場合、まずは目指したい業種や職種で評価されるポータブルスキルを身に着けておくべきです。

なぜならテクニカルスキルは業務を行う上で自然と身につきますが、ポータブルスキルは意識して努力しないと身につかないスキルだからです。

ポータブルスキルを身につけるためには読書やセミナー、勉強会が有効です。

自分が獲得した知識を意識しながら業務に活用し、仕事結果を振り返ることで自分の武器として身につきます。

身につけるべきポータブルスキルランキング

全てのポータブルスキルを紹介するのは非現実的ですし、様々な業界や職種の方がいるので、どの業界や職種でも、経験者でも未経験者でも取り組みやすいポータブルスキルを以下では紹介していきます。

身につけるべきポータブルスキル第3位

「抽象化する力」です。

抽象化する力とは、日々業務を進めていく中で得た成功や失敗の事例を1つ1つの個別的な事象としてとらえず、共通点を分析し、一定の法則を見つける力のことです。

この力を身につけることで業務経験を抽象化し、成功の要因や失敗の要因を自分の中で体系的に蓄積し、同じ失敗を防ぐことができます。

また、成功する可能性も格段に飛躍するためおすすめです。

やや中級者向けのスキルではありますが、仕事においてこの力を身につけることは重要であると言えます。

ただ意識しているだけでは身につかないので、書籍で学ぶとよいでしょう。

抽象化を学ぶ上でおすすめの本をご紹介しますのでぜひ読んでみてください!

身につけるべきポータブルスキル第2位

「KPI設計力・逆算力」です。

KPI設計や逆算力は、仕事で最終的に出したい成果に対して、それまでのプロセスやフローを分解し、各プロセスごとの目標数値を設定することです。

例えばリテール営業をしてきた方に多い傾向にありますが、トップセールスをアピールする場において「足繁くお客さんのもとを訪問していました」「とにかく必死で数をこなしていました」といった漠然、根性論のような成功要因しか話せず「成功の再現性なし」とされ不採用となるケースが非常に多いです。

きちんとKPI設計力・逆算力を身に着けプロセスや要因を客観的に説明できるようになりましょう。

これができると現職だけではなく転職の面接の場面でも第三者に成果の要因やプロセスについて客観的に説明ができるようになるため、成果を出す再現性が高いと評価されるでしょう。

例としては営業職の目標設定があります。

目標売上を達成するためには何社からどれほどの受注が必要か、受注をえるためにどのくらいの行動量が必要か、その行動量確保のために週単位では1日単位では何をどのくらいすべきか考え設定していくような形です。

KPI設計力・逆算力を身につけるためには日々の行動も大切です。

もしも読書で身につけるとしたらおすすめの本は以下の2冊です。

身につけるべきポータブルスキル第1位

「論理的思考力」こそ身につけるべきポータブルスキル第1位と言えるでしょう。

論理的思考力は様々な仕事で活かすことができ、物事を考えたり相手にわかりやすく伝えたりする上で汎用的なスキルといえます。

仕事の場面だけではなく、転職面接においても志望動機や話している内容がわかりやすいといった理由で高い評価につながるでしょう。

この論理的思考力は身につけるために「論理的に考える方法」を知る必要があります。

論理的思考力を身につけるのにおすすめの書籍は以下の2冊です。

まとめ

資格を取得するよりも評価されるスキルを身に着けたほうが転職においては近道となります。

身につけるべきスキルは「テクニカルスキル」「ポータブルスキル」の2種類ありますが、ポータブルスキルは意識して身につけていく必要があるスキルであります。

身につけるべきポータブルスキルは「抽象度の上げ下げ力」「KPI設計力・目標からの逆算力」「論理的思考力」の3つです。

これらは読書などによって知識として身につけ、生活や仕事において実践で力を身に着けていくことが必要といえます。

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この記事を書いた人

末永 雄大Yuta Suenaga

アクシス株式会社 代表取締役
リクルートキャリア、サイバーエージェントを経て、2012年に同社を設立。 月間40万PVを誇る転職メディア「すべらない転職」やキャリアの有料パーソナルトレーニング「マジキャリ」を通じて20代のビジネスパーソンを中心にキャリア支援を行う。

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