目次
「中小企業診断士の独学ってやっぱり厳しいのかな?」
「勉強を進める前に知っておくべきことって何だろう?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、これから中小企業診断士の受験をお考えの人に向けて、
- 独学に向いている人と向いていない人の特徴
- 独学で重要になる事前準備の進め方
- 試験を受ける前に知っておかないと後悔する5つのこと
などについて詳しく解説していきます。
本記事を読み、後悔しないための勉強方法をあらかじめ押さえておきましょう。
以下でも再三にわたって述べていますが、中小企業診断士の勉強は事前の準備と知識がかなり重要になります。それでは見ていきましょう。
【中小企業診断士】独学に向いている人と向いていない人の特徴
中小企業診断士の試験は難解であるため、独学に向いている人と向いていない人に分かれます。
以下にて、その両方の特徴を見てみましょう。
向いている人の3つの特徴
独学に向いている人の特徴は下記の通りです。
- 能動的に試験の情報を集められる人
- 長期的なスケジュールを立てられる人
- 合間の時間を見つけてはコツコツと勉強を続けられる人
これらの特徴を持つ人は独学に向いています。
上記の特徴に2つ以上当てはまるという人は、独学で進めていくことを前向きに考えましょう。
向いていない人の3つの特徴
一方、独学に向いていない人の特徴は下記の通りです。
- 勉強に対して受け身の人
- 自制する力に自信がない人
- 一人の時間ができるとついサボってしまう人
上記3つのうち、2つ以上当てはまる人はあまり独学に向いていないでしょう。
そのため、中小企業診断士の勉強は通信学習や予備校に通うなどして、第三者のサポートを受けると良いかもしれません。
中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は1,000時間
中小企業診断士の合格に必要とされる勉強時間はおよそ1,000時間といわれています。
科目別の推定時間は下記の通りです。
- 中小企業経営・政策→80時間
- 経営情報システム→120時間
- 運営管理→120時間
- 企業経営理論→140時間
- 経営法務→140時間
- 経済学・経済政策→180時間
- 財務・会計→220時間
また、中小企業診断士の試験を突破するためには、経営に関して多角的な知識を持っておく必要があるため、適当に勉強しても合格はしづらいです。
そのため、中小企業診断士の勉強を始める前に、自分に合ったスケジュール作成と事前の準備をしっかりとおこなう必要があります。
中小企業診断士に合格するコツなどをまとめた記事もありますので、そちらも併せてご覧ください。
自分のライフスタイルに合ったスケジュールを作成
自分のライフスタイルに合ったスケジュールの作成は、自身の目標によって異なります。
たとえば、「1年間勉強して試験に合格する」という目標を立てたのであれば、1日あたり約3時間(1,000時間÷365日=2.7)の勉強が必要であるということになります。
1日に3時間の確保が難しいということであれば、仕事や学校がない土日に多めの時間を確保するというやり方がおすすめです。
独学で大事な3つの準備
独学で大事な準備の進め方は下記の通りです。
以下にて、詳しく解説していきます。
まずは自分のレベルを知る
準備を進めていくうえで欠かせないのが、自分のレベルを知ることです。
自分のレベルを知っておくことで、各科目にあてる時間の配分が明確になります。独学か学校かで悩んでいる人にとっても良い判断材料になるでしょう。
中小企業診断士の1次試験は7科目あります。まずはそれぞれの科目の過去問を解いてみてください。
過去問で配点や傾向を分析する
次に、過去問で配点や傾向の分析をおこないます。分析をおこなうことで、試験の勉強をより効率化させることが可能です。
分析というのは、
- 試験にどのような問題が出ているか
- 科目の配点はそれぞれどのくらいなのか
- どこを集中的にやれば効率よく合格点を稼げるのか
などを事前に明らかにしておくことを指します。
試験科目ごとに自分なりの優先度を決める
最後のステップでは、試験科目ごとに自分なりの優先度を決めていきます。
暗記科目をスケジュールの後半に設定し、苦手な科目を最初に固めて勉強を進めると良いです。
また、スケジュール通りに学習を進めることも大切ですが、あまり理解できていないまま次の科目に進むのは非効率であるため、スケジュールは随時調整しながら進めていきましょう。
【1次試験】独学する前に知っておきたい3つのこと
1次試験を独学で進めていく前に知っておきたい3つのことは、下記の通りです。
上記3点を押さえずに勉強を進めてしまうと「あ~やってしまった…」と後悔してしまう可能性が高くなってしまいます。中小企業診断士の中では「独学あるある」とも言われているので、必ずチェックしておきましょう。
過去問の重要性を知る
独学するのであれば、「過去問が重要である」ということを肝に銘じておきましょう。
なぜなら、本試験の出題テーマは、これまでの過去問のおよそ8割が繰り返されているからです。
1次試験で出題される問題のほとんどは、過去問を理解することですんなりと解けるようになります。
2次試験の概要を理解しておく
1次試験の独学をスタートする前に、必ず2次試験の概要を理解しておいてください。
なぜなら、2次試験で出題される
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営情報システム
この4つの科目は1次試験の内容と重複する部分が多いからです。1次試験と重複する箇所を意識することで、効率的に理解を深められるようになります。
苦手科目を放置しない
中小企業診断士の試験は、1科目でも40点を下回ってしまうと不合格になりますから、1科目で高得点を取るよりも苦手科目をいかに克服するのかが重要になります。
とくに、2次試験と関連性の薄い科目で、かつ自分が得意とする科目の勉強時間はなるべく短くするようにしましょう。
【2次試験】独学する前に知っておきたい2つのこと
2次試験の独学を進める前に知っておきたいことは、下記の通りです。
まだ1次試験を終えていない人も事前にチェックしておきましょう。理由などについては、以下で詳しく解説しています。
模試のスケジュールを押さえておく
中小企業診断士の試験を受けるにあたり、模試はかなり重要な勉強方法であるといえます。
なぜなら、模試は予備校の講師が「今年の問題は恐らくこんな感じだろう」と予測した内容が反映されたテストだからです。
つまり、模試を受けることで、予備校に通わずとも中小企業診断士を専門的に扱っている講師の予測を聞くことができるのです。
自分の立てたスケジュールやメンタルを見つつ、最低でも2回は受けるようにしてみてください。
口述試験の合格率は99%
2次試験の後におこなわれる口述試験の合格率は99%です。
そのため、1次試験の時のように後のことを考えながら勉強をする必要がありません。
「2次試験に合格すれば、中小企業診断士の資格取得は目の前だ」と思っておけば、精神的にも楽に勉強を進められます。
まとめ
中小企業診断士は非常にレベルの高い試験ですが、事前知識を持っておくだけで合格する確率は上がります。
とくに、本記事で紹介した「独学する前の事前準備」「試験前に知っておきたいこと」を押さえておけば、独学をより効率的に進めることができるでしょう。
いいね!
この記事をシェアする
この記事を書いた人
すべらないキャリア編集部
「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。