目次
末永
この記事をお読みの方もそれに気付き、「共感力ってどうすれば身に付くんだろう?」とお考えになっているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- 共感力が今の時代に必要とされている理由
- 共感力がある人とない人の特徴
- 明日からできる共感力をつけるトレーニング方法
などを分かりやすく紹介・解説していきます。
共感力を身に付けることで、他のビジネスパーソンと大きな差を付けることができます。
ビジネスパーソンにおすすめ
-
満足度
4.8
「共感力」とは?
共感力とは、他人の感情を察して同調することのできる力です。
共感力が高い人というのは、相手が表に出していない感情を読み取り、「そうだよね、分かるよ」と共に感じ合うことができます。
一方、共感力が低いと、相手の感情を読み取ることができず、相手を傷つけてしまったり、上手な人付き合いができなかったりします。
今「共感力」が注目される理由とは?
SNSやインターネットの発展がめざましい今の時代だからこそ、共感力は非常に注目されています。
それは、共感力が現実の世界だけでなく、「ネット上のコミュニケーションにも活かすことができる」という特徴があるからです。
たとえば、SNSなどで他者に対し、心無い言葉を投げかけている人は総じて共感力が低い人であるといえます。
共感力が高い人であれば、「こんなことを言ったら相手は深く傷つくだろうな」と察して、誹謗中傷になるような発言をしたりしません。
このように、共感力は対人コミュニケーションに活かせるだけでなく、人を傷つけないためにも必要な大切なスキルであるといえます。
共感力が高い人に共通する5つの特徴
以下では、共感力が高い人に共通する5つの特徴を紹介していきます。
ぜひ、自分自身に何個当てはまるかを数えてみてください。3つ以上あてはまる方は、共感力が高いといってよいでしょう。
- コミュニケーションをとる中で共通点を見つけられる
- ちょっとした仕草から相手の感情を察する
- 聞き上手で人から話しやすいと思われやすい
- 自分の気持ちを伝えるのが上手い
- 相手をもっと知りたいという欲求が強い
1つずつ詳しく解説していきます。
1.コミュニケーションをとる中で共通点を見つけられる
共感力が高い人は、人と会話したりコミュニケーションをとる中で、自分との共通点を見つけられます。
ふつう、人とコミュニケーションをとる中で見つけやすいのは、自分とは違うところだったりするのですが、共感力が高い人は一番に自分との共通点を見つけ出すことができます。
そして共通点を見つける際は、会話からだけでなく、些細な言動や発した言葉から「この人は自分みたいに○○な部分があるな」という風に共通点を発見します。
2.ちょっとした仕草から相手の感情を察する
共感力が高い人は、他人のちょっとした仕草や表情から感情を察することができます。
たとえば、会話中に怪訝そうな顔をする人がいたら「今みんなで喋っている話題が嫌なのかな」などというように察します。
その他にも、焦っている時の表情や、緊張している時の仕草などから相手の感情を読み取ることができます。
3.聞き上手で人から話しやすいと思われやすい
共感力が高い人は聞き上手なため、人から話しやすいと思われやすいです。
共感力があまり高くないと、つい人より喋りすぎてしまったり、相手にとって好ましくない聞き方をしてしまったりします。ですが、共感力が高い人は相手の気持ちを察し、「こういう風な態度で聞いてもらえたら気持ちいいだろうな」と考えられるため、聞き上手だと思われやすいのです。
4.自分の気持ちを伝えるのが上手い
共感力が高い人は、以下のような理由から自分の気持ちを伝えるのが上手いと思われやすいです。
- 相手の感情を読み取って合わすことができるから
- 聞き手の気持ちになってプレゼンを構成できるから
要は、同調することに慣れているため、同調への促し方がふつうの人より上手いのです。
人の気持ちに共感できる人は、「心の動かし方」を感覚的に身につけているといってもよいでしょう。
5.相手をもっと知りたいという欲求が強い
共感力が高い人は、「この人をもっと知りたい!」という気持ちが、ふつうの人より大きいです。
そのため、少し気になる人がいたら、思わず質問攻めにしてしまったりもします。
相手を理解しようとするからこそ、「相手の感情を察する」「同じ気持ちになって考える」などの言動をとるのでしょう。
そしてこれは、「人がもっているそれぞれの考え方や価値観に対する興味が強い」という捉え方もできます。
共感力が低い人に共通するの3つの特徴
では逆に、共感力が低い人に共通する特徴はどのようなところにあるのでしょうか。
末永
以下にて3つの共通点を紹介していきます。
2つ以上当てはまってしまう人は、もしかしたら共感力が低い可能性があるかもしれません。
自分以外の人に合わせるのが苦手
共感力が低い人は、他人の感情を察することが苦手であるため、人に合わせることがあまり得意ではありません。
少し大げさにいうと、「自分が良いと思うならそれで良いんだ」という風に考えてしまいます。
そのため、協調性が低いと受け止められてしまうことも。
それ自体が悪いということではないのですが、知らず知らずの間に損をしてしまっている可能性が高いので注意が必要です。
自分以外の人の感情や考え方が読めない
共感力が低いと、自分以外の感情や考え方を読むのにとても苦労します。
それは、普段から他人の立場に立って考えることをしてこなかったからです。
他人の感情や考え方が読めないと、
- 無意識に他人を傷つけてしまう
- 人から避けられるようになる
- 他人が嫌がることを察することができない
など、人間関係においてさまざまなデメリットが生じます。
周囲のことを考えず短絡的な行動をしてしまう
共感力が低い人は、周囲のことを考えずに短絡的な行動をしてしまう傾向にあります。
よくあるのが、長期的に見ればバレるような嘘をついてしまうなどの行動です。
たとえば、
- 彼女がいるという嘘
- お金をたくさん持っているという嘘
など、少し付き合いを重ねれば分かるような嘘を、一時的な興味を引くためについてしまうのです。
このような嘘をつくのは、「嘘をつかれた側の気持ち」を蔑ろにして「自分が良いと思えればそれで良い」という考えが根底にあるからかもしれません。
つまり、共感力が低い人は、「長期的な視野を持つのが苦手だという側面がある」といえます。
共感力を高めると得られる3つのメリット
共感力を高めることで得られるメリットは下記の通りです。
- コミュニケーションが円滑になる
- 場の空気を作る側の人になれる
- 異性から好意をもってもらいやすい
それぞれのメリットについて詳しく見てみましょう。
コミュニケーションが円滑になる
共感力を高めることで、人とのコミュニケーションが円滑になります。
なぜなら、共感力が高いと「相手が言ってほしいこと」「相手にとって言われてほしくないこと」などを察することができるからです。
たとえば、とある話題について話し合っている最中に相手が何か言いにくそうな表情をしたとしましょう。
すると、共感力が高い人は「今話していることについては、あまり聞かれたくないんだろうな」と察し、その話題について深掘りすることをやめます。
それがたとえ間違った察しであっても、相手を傷つけることはなくなりますよね。
このように、相手を傷つけない接し方を続けることで、自然とコミュニケーションが円滑になっていくのです。
末永
コミュニケーション能力はビジネスでも非常に重要なスキルになります。
場の空気を作る側の人になれる
共感力が高くなると、場の空気を作る側の人になることができます。
なぜなら、共感力が高いと、コミュニティ内に生じる機微な空気感を感じ取ることができるからです。
たとえば、コミュニティ内の一人が無意識に場の空気が悪くなることを言ってしまったとしましょう。
すると、共感力が高い人はそれを察し、その場が明るくなるような一言を発することができるのです。
また、共感力が高い人は、コミュニティ内で何を言えば盛り上がるのかを感覚的に認識しているため、話の中心になりやすいという側面もあります。
異性から好意をもってもらいやすい
共感力を高めることで、異性から好意をもってもらいやすくなります。
それは、これまでにも紹介したように、共感力が高い人にはモテる人の特徴と重なる部分が多いからです。
たとえば、
- 聞き上手
- 相手との共通点を見つけるのが上手い
- コミュニケーションのとり方が上手い
などなど、一般的に異性からモテると言われる特徴が揃い踏みしています。
そしてこれらの特徴は、同性からも好印象をもってもらいやすいです。
したがって、共感力は社会を生きるうえで、かなり重要なスキルであるということがいえます。
では、この共感力というのは、どういった要素から構成されているものなのでしょうか。
共感力をしっかりと付けたい人は、まずここから知っておく必要があります。
共感力は「観察力」「表現力」「想像力」から構成される
末永
共感力は、「観察力」「表現力」「想像力」の3つの要素から構成されています。
上記いずれかの要素が欠けていると、共感力は効率よく養われません。
以下では、それぞれの要素について解説していきます。
共感力を構成するもの1.観察力
観察力とは、他者の感情や考え方に興味を持ち、推測する力です。
人は能力者でもない限り、人の感情や考えを完全に読み取ることはできません。
すなわち、他人の感情や考えを能動的に理解しようとする気持ちが大切なのです。
相手のことを考えることは相手を想うことと同義なので、観察力を持てば自然と共感力も鍛えられます。
そして観察力を磨くためには、まずあなたが聞く側にまわることが大切です。
相手を知るためには当然、相手の情報をいかに多く収集できるかが重要だからです。
質問して、聞いて、考えて、質問する。この動作を繰り返すだけで、自然と観察力は鍛えられます。
共感力を構成するもの2.表現力
観察力に自信がある人は、表現力にも着目してみてください。
表現力とは、「私はあなたのことを知ろうとしてますよ」と、直接的、もしくは間接的に伝えることです。
伝え方は、仕草や言葉遣いなどがあります。
たとえば、仕事終わりに同僚が上司の愚痴をこぼしていたとしましょう。
そこで、観察力がある人であれば、「愚痴るほど辛いことだったんだな」と感じ取ることができ、表現力がある人はそこから、「大変だったな、どんなこと言われたの?」と、相手が欲しい言葉を投げかけることができます。
ちなみに言葉以外では、「目を見て頷く」「真剣な表情で相手の目を伺う」などのアクションを用いる方法があります。
ですから、相手の感情や考え方を感じとるだけでなく、それを聞いて「どう伝えるか」が重要であることを覚えておきましょう。
共感力を構成するもの3.想像力
想像力とは、相手を注意深く観察し、感情や考え方を想像する力です。
想像力を鍛えることで、相手を観察し、伝えたいことを表現しようとした際、相手が欲しい言葉・アクションを的確に選択できるようになります。
想像力の鍛え方は、相手の仕草や声のトーンなど、感情の機微がでやすい行動を観察するだけなく、その人になりきって想像することで鍛えることが可能です。
共感力を付けるのに有効な3つの方法
以下では、前述した3つの要素を踏まえ、共感力を付けるために有効な3つの方法を紹介していきます。
どれも明日から実践できるものとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
なんでだろう?と思う癖をつける
まず、共感力を付けるためにもっとも重要なのは、相手に興味を持つことです。
ですが、相手に興味を持とうと思っても、そう簡単にできることではありません。
ですから、まずは相手が発する言葉や仕草を見ては「なんだでだろう?」と疑問を持ってみましょう。
そして、そこにはまだ相手を想う気持ちをもつ必要はありません。ただ意識的に興味をもつようにしてみるのです。
すると、もともと興味のない他人でも、少しずつ、自然と興味がもてるようになってきます。
相手が考えていることを推測する
相手が考えていることを推測することで、共感力は自然と鍛えることが可能です。
そして、相手が考えていることを推測するためには、下記のアクションが重要になります。
- 表情や仕草をよく見る
- 注意深く観察して想像する
- 自分と目が合っている時の表情をよく見る
もっとも分かりやすいのは表情です。
特に、自分と目が合っているときに相手がどのような表情をしているかが重要になります。
お互いの目が合っているとき、相手が目を下に逸らす回数が多ければ緊張している可能性がありますし、ニコニコしながらこっちを見ているようであれば、あなたの話に対して何かしらの期待を寄せていることが推測されます。
推測ができたら直接相手に聞いてみるなどして、答え合わせをしてみるのもよいでしょう。
聞き上手を徹底してみる
共感力を鍛えるためには、とにかく相手から得られる情報をたくさんキャッチし、想像する必要があります。その繰り返しによって共感力は鍛えられるのです。
ですから、できるだけ自分が主体となる会話を抑え、相手の情報を徹底して引き出すことが重要になります。
共感力が低い人は、どうしても相手より多く話してしまったり、相手にとってあまり興味のないことを話してしまいがちです。
だからこそ、自分から話すことをやめ、まずは徹底して聞き手になってみるのです。
そして相手から情報を聞きだしたら、自分の頭の中でもう一度リピートしてみてください。
ゆっくりと嚙み砕くように情報を整理していくことで、相手の気持ちや考え方に少しずつ共感できるようになってきます。
共感力は日々の行動を少し変えるだけで付けられる
共感力は、日々の行動を少し変えるだけで自然と身に付きます。
ですが、もともとの共感力が低い人だと、少し長い時間を要するかもしれません。
とはいえ、どのような人であっても共感力を身に付けることはできます。
ですから、記事で紹介したトレーニング方法を一つずつ実践し、確実に自分のものにしていきましょう。
高い共感力を身に付けることで、仕事におけるコミュニケーションも円滑になり、きっとこれまで以上の活躍が見込めるでしょう。
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この記事を書いた人
すべらないキャリア編集部
「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。
ネット社会の昨今の社会では、「共感力」を重要視する声が非常に多くなってきています。