目次
IT技術の導入により企業の変化のスピードは年々早まってきていることから、社会人には臨機応変に対応することが求められるようになってきました。
その中でも「適応力」は、現代で働くビジネスマンにとって必要な能力の一つとされています。
本記事では、適応力のある人の特徴や適応力の付け方などについて詳しく解説していきましょう。
適応力は工夫次第で誰でも身につけることができるため、ぜひ参考にしてみてください。
適応力とは
「適応力」とは、環境に合わせ行動や考え方を上手く切り替えて対応できる能力のことを指します。
具体的には、「仕事に対する対応」「環境の変化への対応」「どのような状況でも冷静に対応する判断力」などが挙げられるでしょう。
つまり適応力は、その場で求められていることに対処するために自分の考え方や行動を変えて対応していくために必要な能力とされているのです。
順応力との違い
適応力と似た言葉で挙げられるのが「順応力」という言葉です。
「適応力」と「順応力」は同じ意味で使われることも多いですが、それぞれ少し異なる部分も存在します。
「順応力」は環境や境遇の変化に従って、性質や行動がその環境に合うように変化することで、「適応力」は環境に応じて行動や考え方を切り替える能力です。
なので、「順応力=変化していく」「適応力=切り替える」という違いがあるため別の意味があることを覚えておきましょう。
適応力が求められる背景
現代において、「適応力」は社会人に必要な能力の一つとして考えられていますが、なぜ「適応力」が求められているのでしょうか?
その大きな理由として挙げられるのが、急速なIT技術の発展です。
IT技術は長年かけて少しずつ発展してきましたが、現在ではAIやIoTなどの最先端技術により大きな成長をして注目されています。
また、IT技術の発展により市場競争が激化しており、市場で勝つためにも企業はスピード感を重視していくようになりました。
その結果、企業でも今まで以上に業務の効率化が進み、仕事の内容にも大きな変化が必要となったため、変化に適応するための能力が求められるようになっているのです。
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適応力がある人の特徴3選
人は時間が経てば自然に慣れて環境に適応していくものですが、適応力がある人は時間がかからずとも、環境に合わせて適応することができます。
では、適応力のある人はどのような特徴を持っているのでしょうか。
本項では、適応力のある人の3つの特徴について紹介していきます。
特徴1 好奇心旺盛
適応力がある人は、好奇心旺盛な人が多いのが特徴でしょう。
好奇心旺盛な人は、新しいことに対して積極的に関わり、新しい価値観や知識に触れる機会が多いです。
そのため、自分の中の考え方や価値観とは異なるものに触れていくことで、普段から新しいことを受け入れる姿勢ができています。
本来、人間は無意識に安定を求めるため、行動や考え方を変えることに抵抗を覚えるものです。
しかし、好奇心旺盛な人は新しいことに対して積極的に行動しているため変化に対する抵抗が少なく、適応する力が養われている人が多いのでしょう。
特徴2 人間関係に隔たりがない
人間関係に隔たりがないことも、適応力がある人の特徴といえます。
仕事や私生活においても、環境により速く適応していくためには、人と関わっていくことが大切です。
そのため、人間関係に隔たりがなく、どのような人とも関係を築くことができる人は、適応するために必要な人間関係や情報・価値観に触れる機会が増えるため適応しやすくなります。
また、人間関係をを築くためにも相手を許容して違いを受け入れることは必要なため、人間関係を円滑に築くことができる人は適応力がある人が多いのでしょう。
特徴3 全体を見通すことができる
適応力がある人は、新しい仕事や物事に対し手順や目的を理解した上で業務に着手している傾向にあります。
ただ言われた仕事を漠然とこなすのではなく、作業の目的、手順の必要性などを考え、業務全体を見通すことで、仕事をいち早く覚えることができるのです。
また仕事のみならず、組織としての自分の役割を把握できている人も多く、「職場の空気を読み、働きやすい環境を作る」「チームや組織に貢献していく姿勢をもつ人」という行動ができる人も多いのが特徴として挙げられるでしょう。
適応力を付けるメリット4選
適応力は、現代社会において必要な能力となっていますが、身につけることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
本項では、どのような場面で適応力を役立てることができるのでしょうか。
以下で詳しく解説していきます。
急な変化にも対応できる
適応力があれば、仕事において急な変化に対応することができるようになり、活躍の場を広げることができるでしょう。
技術の進化が著しい現代社会では、企業も人も変化しながら新しい技術や考えを取り入れていかなければなりません。
その中で、適応力が高ければ新しいことに対して素早く適応しやすくなるため、変化した環境でもいち早く成果を上げていくことも難しくはないでしょう。
グローバルで活躍できる
適応力を身につけることで、グローバルな環境でも活躍することもできるでしょう。
現代では、海外進出・外国人雇用などで海外の人材と関わる機会も増えてきていることから、文化の違いを受け入れ、配慮しながら仕事をすることができる人材が求められる傾向にあります。
その中で、適応力のある人は異国文化の考え方に対しても、抵抗が少なく許容しながら仕事を進めることできるため、グローバルの現場においても活躍していくことも可能です。
転職でアピールすることで有利になる
「適応力がある」ということは、転職をする際にも大きなアピールポイントになります。
適応力を発揮して仕事で成果を残した経験があるのであれば、その経験をもとに新しい職場でも活躍してもらえるのではないかと企業の期待度は高くなります。
また、転職人材に対して企業が求めていることの一つが、「企業に適応して貢献してくれるかどうか」です。
なので、転職先の企業の文化ややり方をいち早く理解して、これまで培ってきたスキルを活かして企業にどのように貢献できるのかという点を併せて説明できれば、企業へのアピールにもつながるでしょう。
管理職として活躍できる
適応力を身につけるまでの経験は、管理職として働く場合にも役立てることができます。
管理職として働く場合には、チーム全体の状況を把握し、メンバーの一人ひとりの考え方を調整していくことが重要です。
また、適応力を身につけるためには一人一人の考えの違いを許容していくことや、こだわりを捨てて適切な選択を優先することも必要になってきます。
そのため、適応力を身につけることができた場合、管理職として働く時にも、柔軟な考え方でメンバーを尊重し環境づくりをしていくことができるため、働きやすい環境を作っていくこともできるでしょう。
結果的に、適応力の持っている人材は、適応力を身につける過程で身につけた能力を活かして、管理職として活躍することができるのです。
適応力の付け方
適応力は、持って生まれた特性ではなく、誰しもが身につけることができる能力です。
また、適応力を身につけるためには、「変化に応じて自分の考えや思考を調整できる力」「自分のポジティブ思考とネガティブ思考を上手く処理する力」「自分の行動を調整する力」を高める必要があります。
なので、本項では上記の力を高めて適応力を身につけるために有効な方法について紹介していきましょう。
方法1 こだわりを捨てチャレンジ精神を養う
適応力を身につけるためには、こだわりを捨てチャレンジしていく前向きな姿勢が必要です。
こだわりが強い人は、特定の分野において突出して活躍できる反面、他人の意見を受け入れられない傾向にあります。
しかし、適応力を身につけたいのであれば、自身の「先入観」「偏見」「固定概念」を手放し、新たな学びの機会を得るため、貪欲に相手の意見を取り入れるような姿勢が大切です。
自分の価値観や環境の変化を恐れず、「チャレンジ精神」を持って新しいことに向き合う姿勢を持つことが、適応力を身につけるための一歩となるでしょう。
方法2 コンフォートゾーンを広げる
「コンフォートゾーン」とは、人の「不安レベル」を範囲によって表した考え方で、コンフォートゾーンを中心に、周りを「ラーニングゾーン」が囲み、さらに、その周りは「パニックゾーン」に囲まれています。
人は危険を避けるため、コンフォートゾーンの外へ出ないように行動する傾向にありますが、適応力を身につけるには、このコンフォートゾーンを広げることが重要なのです。
そして、その鍵を握るのは、コンフォートゾーンとパニックゾーンの間にある「ランニングゾーン」です。
ランニングゾーンにいる時間を増やすほど、ランニングゾーンはコンフォートゾーンへ代わり、パニックゾーンが縮小していきます。
ランニングゾーンにいる時間を増やすためには、新しいアイディアやインスプレーションをオープンにすること、新しいスキルを学ぶこと、何かを創造することを日常に取り入れると良いとされています。
このようにランニングゾーンへ足を踏み入れることで、適応力が自然と身についてゆくのです。
方法3 軸となる目標をもつ
自分の軸となる目標をもつことは、適応力を高めるためにも有効です。
仕事の目標とは別に、自分の行動指針のような軸となる目標を持つことで、周りの環境に流されず、冷静さを維持しやすくなります。
また、軸となる目標を設定するには、まず自分が仕事をする目的や充実感を感じることなどの環境の変化に影響されない自分のコアな部分を知り、目標に落とし込みをしていきましょう。
さらに、その目標を頂点に、自分のスキルを棚卸しをしながら、中長期的な目標を立てていきます。
そして、自分が設定した目標を図などに落とし込み、可視化できる状態にしておくことで、迷ったり、悩んだりしたときにも見返すことで、冷静さを取り戻し軌道修正することができるようになるのです。
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方法4 失敗を受け入れる
適応力は、自分自身が意図的に適応していくための行動をすることで身につけることができるようになります。
そのため、新しいことに挑戦して失敗した場合でも、失敗を受け入れて上手くいかなかった原因と対処法を考えていくことが大切です。
適応力は工夫次第で身につけることができるからこそ、トライアンドエラーで自分の経験値を高めてくことが必要になります。
失敗が怖い・認めたくないという人も多いかもしれませんが、失敗したからこそ分かることがあると前向きに考えて積極的にチャレンジしていきましょう。
また、失敗を含めた行動は積極的に記録して見返すことで、より原因の特定や対処法を考えるために役立つので、取り入れてみてくださいね。
まとめ
以上、「適応力とは何か」「適応力のある人の特徴」「適応力をつけるメリット」「適応力の付け方」について解説してきました。
「適応力」は工夫と経験次第で、誰でも身につけることができる能力です。
これからの時代にも求められる適応力を身につけて、さまざまな仕事で活躍してくださいね。
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この記事を書いた人
すべらないキャリア編集部
「ヒトとITのチカラで働く全ての人を幸せにする」というミッションのもと、前向きに働く、一歩先を目指す、ビジネスパーソンの皆さんに役立つ情報を発信します。
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