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「自己投資」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか。
資格を取得する、スクールに通う、はたまた実務では身につけられない知識や経験をするということも自己投資です。
人によっては「体験」という自己投資で高価なブランド物や高級飲食店のサービスを体験するというのも自己投資と言えます。
今回は、ビジネスにおいて将来役立つ「自己投資」についてお話したいと思います。
「コト」への投資こそこれからの時代に必要
自己投資は様々ありますが、「自分の知識や経験になる"コト"への投資が重要」と言えます。
終身雇用制度が崩壊しつつあるなか、将来に不安がある若者世代を中心に「コト」への自己投資をする人が増えています。
継続的な雇用や確かなものがないからこそ自分の力で食べていける実力を身につけなければならないという危機感があるからと言えるでしょう。
若い頃から「コト」への自己投資を惜しまない
私自身も、20代のことから「コト」への自己投資を意識してきたひとりです。
「将来の自分に感謝されるような経験に投資する」ことを意識し、勉強会や異業種交流会に参加したり、あらゆるビジネス書を読み漁ったりしてきました。
結果的に、20代の時のこういった経験を通して学んだ知識が現在の自分の経営者としての判断軸や基準になっていて、とても大きな資産になっていると実感しています。
インターネットなどで知識を得るだけでは本当の意味で自分のものにすることはできないと思いますし、誰かの判断軸を借り物のように利用するのではなく、自分自身で行動し幅広い経験をすることによって自分独自の経験や知恵、そして自分軸を確立することが大切だと思います。
若いうちにやるべきおすすめ自己投資3つ
これまでの経験や体験をもとに「これはやるべき!」とおすすめする自己投資3つを紹介します。
自己投資によって得られる成長や効果は目に見えないものであったり、効果が自分自身実感できないものである可能性もあります。
しかし、コツコツと継続しやりぬくことで必ず自分自身のものになっていくはずです。
将来役に立つ自己投資1:読書
読書量と年収は比例すると言われており、普段から読書に慣れ親しんでいるかどうかで将来が決まると言っても過言ではありません。
必ずしも本を読めば年収が上がるというわけではありませんが、読書量と年収には相関関係があるということです。
データとして、「年収と読書量の関係」について日経新聞と雑誌PRESIDENTが調査したものがあります。
2009年に日経新聞が年収と読書量の関係調査をしたところ、年収800万円以上の人はひと月平均2,910円書籍購入にあてていたことに対して、年収400万円未満の人はひと月平均1,914円でした。
また、PRESIDENTが「月に4冊以上本を読む人の割合」を調査したところ年収1,500万円の人で35%、800万円台で18%、500万円台で17%という結果でした。
以上のことからも読書量と年収は切っても切れない関係があると言えるでしょう。
本の素晴らしい所
本には著者の知見や考え方がわかりやすく書かれています。
すでに亡くなった経営者や普段会うことができないような人の考え方を本を通して学ぶことができるのです。
月々数千円という圧倒的コスパで過去の人や会えない人から知識を吸収できるなんてすごいことですが、それにもかかわらず読もうとしない、調べようとしないという人が圧倒的多数です。
月に1、2度の食事を我慢すれば誰でもできる投資なので、やらない手はないのではないでしょうか。
将来役に立つ自己投資2:あえて居心地の悪い環境に飛び込むこと
ここで言う居心地の悪い環境というのは「自分のことをだれも知らない場」ということです。
自分のことを知っている人が集まった普段のホームグラウンドであれば気心知れた関係性の深い仲間とだけ会えるので居心地良く、ラクに過ごせるでしょう。
しかしそれは一方で、だんだんと新しい情報から遠ざかり、井の中の蛙になってしまう可能性もあります。
井の中の蛙では周りの意識の高さに触れることもできず、自分自身アップデートされません。
井の中の蛙にならないために積極的に慣れない環境に飛び込み、自分から積極的に話しかけたり質問したり、人脈づくりに励むということが大事になってきます。
このことで主体性が身につき、さらには物事をフラットに捉える力が身につくでしょう。
世の中の広さや深さを知り、自分自身の視野の狭さに気づくことができてこそ自分自身がアップデートされます。
自分から知らない世界に飛びこみコミュニケーションをとることは怖いと思う気持ちもありますが、この体験こそが大きく成長する第一歩とも言えるのでぜひ踏み出してみてください。
将来役に立つ自己投資3:自分と価値観が異なる人と話すこと
自分と似た価値観の人だけが集まったとしてもそこから新しい考え方や発想はなかなか生まれず視野が狭まります。
意識して異なる価値観の人と話をする機会を定期的に作ることによって自らの視野の狭さや偏った知識、経験に気付かされることも多いものです。
人間、「今の状態」と「こうありたいと考えている姿」のギャップを把握しないとそのギャップを埋める努力をしようとはしません。
しかしそのギャップは自分と似たような人とのコミュニティでは気づくことが難しいので、成長のためにも積極的に価値観が異なる人と会ってコミュニケーションをとる機会を作りましょう。
まとめ
将来役に立つ自己投資「読書」「居心地の悪い環境に飛び込む」「価値観が異なる人と話す」について説明しました。
自己投資は様々ありますが、「コト」への投資こそがあなたの成長の第一歩です。
たしかにやらないと困るものというわけでもなく、お金や時間、気持ち的に負担になるため なかなかやろうと思わないかもしれません。
しかし、毎日少しずつでも続けていけば半年後今とは見違える状態になっていることでしょう。
無理のない範囲で少しずつ成長できるように取り組んでみてください。
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この記事を書いた人
末永 雄大Yuta Suenaga
リクルートキャリア、サイバーエージェントを経て、2012年に同社を設立。 月間40万PVを誇る転職メディア「すべらない転職」やキャリアの有料パーソナルトレーニング「マジキャリ」を通じて20代のビジネスパーソンを中心にキャリア支援を行う。