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自分のやりたいことのために転職する?
日々自分なりに頑張ってきたものの、ふと「自分は本当に今の仕事を続けていいのか」と迷いが生じている方もいるのではないでしょうか。
中には「自分は今の仕事を続けていいのか」というところから、「一体自分は何がやりたいのか、今後どうするべきか」とこれから先のキャリアが見えなくなってしまっている方もいると思います。
自分のキャリアについて悩むことはそれだけ自分の将来についてきちんと考えているということでいい事だという見方もできます。
しかし、そこですぐさま「自分がやりたいことを実現するために転職する」と安易に転職を決意することは非常にキケンです。
実際、今いる会社も「やりたいことができそうだな」という思いがあったから入社したのではないでしょうか?同様に、 「自分のやりたいことができそうな会社」という基準で転職活動をして、同じことを繰り返さないためにもまずは、以下の3つのポイントについてお話しさせてください。
- 100%やりたいことができる会社はない
- なんとなくのイメージで転職先を決めるのはキケン
- 他人軸で仕事を選ぶな!
100%やりたいことができる会社はない
はじめに「やりたいことができそうな会社に転職」と考えているとしたら、それはほぼ不可能であると考えてください
今の会社で働いて数年という状態で「やりたいことができない」という状態は当たり前です。
というのも、そもそも会社というものは学校とは異なり、「営利団体」です。
つまり常に利益を出し続けなければいけないため、利益を出せる人でなければ会社として仕事を任せられません。
成果や利益を出せる人にやりたい仕事が回ってくるという仕組みになっているのです。
スキルも経験もほとんどない状態でやる気だけで転職をしてしまうと、転職先でもやりたいことは実現できないでしょう。
そのため「やりたいことのみを考えてそれができる会社に」という軸のみを持って転職するというのは非常に危険ということです。
なんとなくのイメージで転職先を決めるのはキケン
今いる会社に満足できずに有名企業に転職しようとしたり、高収入に憧れて転職したり、Webマーケティングのように一見かっこよく魅力的に見える仕事や会社に転職したいと思うこともありますよね。
確かに大企業や高収入、かっこいい職種はどれも憧れますが、これは光のあたる面しか見えていない状態です。
つまり光があれば影もある、いい面ばかりではなく悪い面も知っておく必要があります。
例えば高収入を得られる分とても難しくなかなか成果が出ない仕事であったり、毎日終電帰りの超激務ということも十分考えられます。
つまり物事のメリット、いい部分だけを見るのではなく、仕事ということでいい面も悪い面も含めて総合的に見ていく必要があるのです。
転職において自分の軸をしっかりと持って、自分にとって何が最良か、なにが正しい選択といえるのか熟考した上で行動するべきでしょう。
他人軸で仕事を選ぶな!
転職において「この動画でおすすめしているから」「この人がいいって言っていたから」など他人の評価だけで仕事を選ぶことは辞めてください。
あくまで一般論はあくまで世間の大多数の一般論なのであなた個人に合うという保証はありません。
転職において重要なことは「自分の軸ややりがいをしっかりと考えること」と先程お伝えしました。
自分の軸をしっかり持ってそれにそって行動を起こせば自ずと道は開けるでしょう。
とはいえ、20代のうちに経験しておくと、その後食いっぱぐれにくい仕事というものも存在します。
転職エージェントの目線で、おすすめの仕事を3つご紹介しますので1つの参考にしてください。
20代におすすめの仕事第3位
20代におすすめの仕事第3位は経理職です。
経理の仕事は中小企業から超大手企業までどの会社にもなければならないものとして企業の大小問わず必要とされる仕事なので、経理としてのスキルや経験があればその業種が未経験だったとしても経理担当として業界をまたいだ転職がしやすい職種とも言えます。
メリットとしては内勤業務で繁忙期以外は過度な忙しさはないことが多いため、仕事と生活のバランスをとりやすいということが挙げられます。
未経験でも採用される?
結論から申し上げると、未経験でも採用してくれる会社はあります。
確かに営業職や販売職などと比べると経理職は専門的知識を要求されるため、未経験者がいきなりその仕事に飛び込むにはハードルは高いとも言えるでしょう。
しかし、日商簿記2級以上を取得し経理ができる知識を持ちあわせているということ、その上でなぜ未経験でも経理職に挑戦したいのかという意欲をアピールすることができれば、いきなり高度な専門知識を必要とする大企業は難しいにしても、採用してくれる会社はあります。
狙い目は中小企業です。
中小企業を狙って経理職として応募していくと採用される可能性はぐっと高まります。
中小企業で経理職として経験を積み、連結決算など多様な業務から経理をさらに深く学んでいくことができればその後のキャリアアップにつながるでしょう。
将来仕事がなくなるって本当?!
よく経理の仕事は事務仕事で単純であるため、AIにとって変わられるなんて話を耳にしたことがある方もいると思います。
しかし経理の仕事はそんな単純な事務作業ばかりではありません。
もしも経理が完全にAI化が可能になる時代が訪れるとしても、それは当分先の話であるため、突然経理職がなくなるということはまずないでしょう。
実際経理職の求人は非常に多いことからもその需要は大きいということが言えます。
20代におすすめの仕事第2位
20代におすすめの仕事第2位はITエンジニアです。
日本のITエンジニアは今後深刻な人材不足になると言われていることから、需要に供給が追いついていないほどのニーズがあります。
未経験でもできるの?
先程も申し上げましたが、ITエンジニアの人材不足から供給が需要に追いついていない状態です。
このため、企業として新卒採用だけで人材の確保が難しいということから未経験者の中途採用に力を入れているところもあります。
実際に仕事としての経験は未経験だとしても基本情報技術者などの資格を自分で取得、スクールで勉強するなど何かしらのITエンジニアになるための努力をしていた場合、その意欲ややる気を買われて採用となることもあります。
しかし、未経験で採用を目指すとなった場合、いきなり自社サービスの開発や大手企業への入社といった華々しいITエンジニアデビューはまず難しいでしょう。
まずは技術派遣会社に所属し、仕事をしていくということが現実的です。
技術派遣会社は「派遣会社」という形態から客先に常駐して開発することが多いです。
技術派遣会社にいる間はITエンジニアとして働くための修行期間と考え、自分にできることから少しずつはじめて着実にスキルを身に着けていくことで、数年後には誰もが知る大企業に経験者枠で中途採用!ということも夢ではありません。
20代におすすめの仕事第1位
栄えある20代におすすめの仕事第1位は無形商材の法人営業です。
ポイントは営業は営業でも「無形商材」「法人営業」というところです。
まずはじめに商材についてですが、Web広告やITシステムのように形がないものを無形商材、反対に部品や機械といったモノとしての形があるものは有形商材と言います。
そして営業のスタイルとして法人相手か個人相手かで法人営業か個人営業か分かれます。
それでは無形商材の法人営業とは具体的にどのようなものか見ていきましょう。
- 人材関連の法人営業
- 広告代理店の法人営業
- ITシステム開発の法人営業
- Webマーケティングの法人営業
これらが無形商材の法人営業として例に挙げられるものです。
それでは無形商材の法人営業についてのメリットも見ていきましょう。
仕事のメリットや身につくスキルは?
無形商材の法人営業によって身につくスキルとメリットは商材に関連した専門スキルの向上によって専門職種でのキャリアチェンジも可能という点です。
確かに、売るものは無形商材という形がないもののため売ることは難しいことが多いです。
しかしその分営業職の中でも市場価値が高いためキャリアチェンジも将来的に可能といえます。
営業職というと飛び込み営業や厳しいノルマ設定といったスパルタ的な厳しいイメージをする方も多いと思います。
しかし、すべての会社が営業と言って飛び込み営業や到底達成できないようなノルマを社員に課しているわけではありません。
悪い先入観を持たずに、あくまで「自分の社会人としてのキャリア」という軸で考えるようにしましょう。
転職しようか迷っているあなたに知っておいてほしいこと
上記で仕事選びの際にキャリアや身につくスキルなどという点からおすすめの仕事をランキング形式で紹介してきました。
その上で、実際に転職しようか迷っているという方に向けて、ぜひとも今後のために知っておいてほしいことをお伝えしていきます。
中長期的なキャリアを考えて転職すること
転職するとなると現職の不満や嫌なことを解消したい!など、つい目先のことに目が行きがちです。
短期的な問題はその転職によって解決できたように見えても、今度はまた別の不満や苦痛が発生してしまうことも考えられます。
また、短期的な見方でしか物事をみられなかったがために長い目で達成したい目標ができた時に後戻りできないというリスクもあります。
そのようなことにならないためにも、なるべく中長期的な長い目線で自分の理想を描いてみて、そこから逆算してどのような仕事を選ぶべきか考えるようにしましょう。
今の仕事をやり抜いて成功体験を積む
人間「自分はやればできる」という成功体験は大切です。
転職においてもこのことは言えるのですが、仕事での成功体験がないと自分に自信が持てず、求人選びの段階で保守的・安定的な選択に偏ってしまう結果となります。
また、仕事の成功体験がない状態では「仕事とは、ただただ辛いもの」という偏った解釈になりがちです。
その状態で転職活動を始めたとしても企業側から「仕事を任せたとしても成果を出せない人」というレッテルを貼られ最悪の場合不採用が続くということも考えられます。
以上のことを回避するためにも、現職にいる間に小さいことでもいいので「自分なりにこれはやりきった」と言いきれるような、客観的な指標として認められるくらいの成功体験を作っておくべきです。
【まとめ】成功体験を積んで自信を持って自分軸でキャリアを考えよう!
今回は20代のキャリア形成という点から考えておすすめの仕事、経理職、ITエンジニア、無形商材の法人営業を紹介すると同時に、転職の際に考えるべきポイントや注意するべきことについてまとめました。
中長期的なキャリアで物事を考えること、成功体験を積んで自信をつけることの大切さについてもおわかりいただけたと思います。
誰かに進められたからという他人軸で仕事を選ぶのではなく、自分の軸を持ってキャリアを考え仕事を選択することの重要性に気づいていただけたら幸いです。
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この記事を書いた人
末永 雄大Yuta Suenaga
リクルートキャリア、サイバーエージェントを経て、2012年に同社を設立。 月間40万PVを誇る転職メディア「すべらない転職」やキャリアの有料パーソナルトレーニング「マジキャリ」を通じて20代のビジネスパーソンを中心にキャリア支援を行う。