転職面接で落ちる理由4つと対策法を解説!

  • 2021.09.24

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転職活動において「スキルや経験には自信があるのに、面接で落とされてしまう」感じて悩んでいる人は非常に多いのです。

実際、今の会社でエース級の活躍をしているにもかかわらず、転職活動になるとなぜか苦戦して得ることができないという状況に陥ってしまう方も一定数いらっしゃいます。

中には、「面接官の面接官の見る目がないんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、面接で不採用となった場合は、面接官が原因であったり自分の運が良くなかっただけということではなく「落ちた理由」があることがほとんどです。

この記事では経験やスキルがある人でも転職面接で落ちてしまう理由とその対策法を、これまで4000人以上の転職者支援を行なってきた転職エージェントである私末永が解説します。

転職面接で落ちる理由1:学歴や大手企業の看板にあぐらをかいてしまう

高学歴であったり、大手企業で働いていたりすると転職活動でもそのポイントが有利になると思われがちですが、転職活動の場ではこのような「看板」は参考程度にしかならず、有利に働くことはまずありません。

「高学歴」といった看板が評価されるのは大学生の就職活動及び第二新卒の転職活動の時のみです。

企業が中途採用をする理由は「即戦力として活躍できる人材」が欲しいからです。

そのため、もしとある企業に超高学歴で一部上場の超大手企業にいたという人が応募してきたとしても「すごい人が応募してきた!」と社内で盛り上がることはあるかもしれませんが、それ以上でもそれ以下でもありません。

つまり「超高学歴・超大手企業勤務経験あり」というだけで内定を出すことはあり得ないのです。

もちろん懸命に受験勉強や就職活動をしたことは、努力した経験としてある程度は認められますが、即戦力として活躍できることには直結しません。

転職活動における評価軸は以下の4つです。

    • 同業界・職種での実務経験
    • その実績と成果
    • 仕事の基礎力(=ポータブルスキル)
    • 仕事に対するスタンスやマインド

これまでの経歴に慢心することなく、志望企業で即戦力として生かせるスキルを棚卸し、面接の場でわかりやすく伝えることができるようにしっかりと準備をしましょう。

転職面接で落ちる理由2:企業の求める経験・スキルと自分の経験・スキルがマッチしていない

転職面接でお見送りが続く場合に多い理由の2つ目は、そもそも転職先の企業が求めている職務経験と自分が持っている経験・スキルがマッチしていないケースです。

先ほども述べたように中途採用における評価基準は「転職先の企業で即戦力となることができる経験やスキルを身につけているか」です。

つまり、いくら現職で高い成果を出していたとしても転職先がその経験を必要としていなければ内定を得ることはできません

もしも職種での実務経験が希望する求人との関連性が高かったり、または法人営業のような汎用性が高い職種経験であれば一定の評価を得ることはできますが、そうでなければ転職市場では評価されにくいのです。

自分の経験やスキルを「自社でのみ通用するもの」と「他社でも通用するもの」に分類して、その上で自分の経験やスキルが評価される職種や企業を探していきましょう。

転職面接で落ちる理由3:職歴・経験はあるけれど実績が十分に出ていない

中途採用を行う際、企業は採用活動費としてかなりの金額を投資しているため、ただ業務経験がある人ではなく「その業務において高い実績や成果を出してきた人」を採用したいと思うものです。

つまり、転職市場で汎用性高い職種経験をしている、希望求人に関連した職種経験があるとしても現職や前職でしっかりとした成果を出せていない場合、懸念に思われてしまうことがあります。

「経験はあるけれどもあえてこの人を採用する必要性はない」と転職希望の企業に思われないためにも、ただ業務の経験を積むだけではなく、しっかりと高い成果を出し、利益で貢献するように意識しておきましょう。

転職面接で落ちる理由4:成果に対する再現性を示すことができていない

評価される経験やスキルを持っていて、高い成果や実績を出してきたにもかかわらず、面接に落ちるという方も一定数いらっしゃいます。

その原因は「選考や面接の場における伝え方」にあると考えられます。

これまでにどんなに高い成果や実績を出すことができていたとしても、それを選考や面接の場でアピールして、面接官に価値を認めさせられなければ評価はされません。

書類選考の段階で通過できない場合は職務経歴書でのアピールができていない、面接が通過できない場合は面接の場で上手にこれまでの実績を伝えられていないということが考えられます。

転職活動における実績の伝え方

最も大切なことは、成果を出せた要因やプロセスをきちんと持論として伝えられていることです。

仮に実績や成果を伝えることができていたとしても再現性がない場合「たまたま上手く行っただけでは?」「次も同じように成果を出せるという保証がない」と思われてしまい、結果として評価されないのです。

再現性がない伝え方の事例としては「足繁くお客さんのもとに顔を出していました」「とにかく行動量をひたすらこなしていました」といった成果の理由を説明できていないケースです。

このようなケースは証券や地銀、メガバンク、MRの営業担当の人に多い印象がありますが、この場合どれほど高い成果を出していたとしても「工夫なくただ根性で頑張っていただけ」「業務効率も悪く、今後本当に同じような成果が出せるのか?」と思われてしまうのです。

これでは面接で落ちてしまう、もしくはその前段階である書類選考で不採用になってしまうということになりかねません。

対策として、普段から成果を出せた要因をきちんと振り返り文章に落とし込む習慣を身につけるのがおすすめです。

成果を出すことができた要因と、次にその成果を再現する場合にどのような戦略、戦術をとるか、KPIなどを設定して結果から逆算して行動すれば同じ成果が出せるか常に自問自答して言語化しておきましょう。

さらに、同じ業務をやっている同僚や先輩などと自分を「彼らがやっていないけど自分はやっていること」「彼らは上手くないけれど自分は得意なこと」「彼らはたくさん時間をかけているけれど自分はあまり時間をかけずにできていること」といったように比較してみましょう。
その上で、得意なことやできていることに注目し、紙などにメモ程度でいいので書き出してみるのです。

この作業で一通り考えつくものを書き出してみることで、自分の傾向がなんとなく見えてくるはずです。
その傾向をまとめたり、整理してみるというステップを踏んでみると、上手く成果要因をまとめられるでしょう。

今回の内容は以下の動画でも解説しています!ぜひ合わせてご覧ください

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この記事を書いた人

末永 雄大Yuta Suenaga

アクシス株式会社 代表取締役
リクルートキャリア、サイバーエージェントを経て、2012年に同社を設立。 月間40万PVを誇る転職メディア「すべらない転職」やキャリアの有料パーソナルトレーニング「マジキャリ」を通じて20代のビジネスパーソンを中心にキャリア支援を行う。

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